ジャパンモビリティショーのコンセプトカー出展予定ジャパンモビリティショー2023(3/4 ページ)

» 2023年10月24日 10時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

日産自動車

ハイパーツアラー

 日産自動車は、プレミアムEVミニバンのコンセプトモデル「ニッサン ハイパーツアラー」を発表する。もてなしや上質さに、自動運転などさまざまな先進技術を融合する。プライベートの旅行やビジネス出張など目的を問わず、クルマで移動し車内で過ごす時間を楽しんでもらうことを目指す。

 ニッサン ハイパーツアラーは、小型化した各コンポーネントを統合するとともに高エネルギー密度の全固体電池を組み合わせることでパッケージングを革新する「EVテクノロジービジョン」を採用し、フルフラットで広々としたフロアを確保した。また、低重心化と進化した電動四駆技術「e-4ORCE」による滑らかな加減速により、フラットで安定感のある走りを実現するとしている。バッテリーの電力は自宅や店舗、オフィスなど外部に給電して活用できる

ニッサン ハイパーツアラー[クリックで拡大] 出所:日産自動車

 完全自動運転モードで走行中は、後部座席と運転席や助手席を向かい合わせにして乗員同士が対面で会話を楽しむことができる。後部座席の乗員がウェアラブルデバイスを装着して前席のセンターディスプレイの情報を見たり操作したりできる他、ヘッドレスト内蔵の生体センサーが脳波や心拍数を測定して乗員の気分に合わせて空調や照明を自動照明する。

 外観は滑らかなボディーパネルとシャープなキャラクターラインで構成されている。ホイールは組子をモチーフに緻密さを表現しており、大きな面構成のボディーと組み合わせることで未来的な印象を演出する。フロントからリアフェンダーにかけて斜めに流れるデザインは、空力性能を向上するだけでなく、滑らかな走りをイメージづける。車体を囲む白いウエストラインは、ヘッドランプやシグネチャランプとしても機能する。

ハイパーアドベンチャー

 日産自動車は、アウトドアを楽しむユーザーに向けた本格SUVのコンセプトモデル「ニッサン ハイパーアドベンチャー」を出展する。進化した電動四駆技術「e-4ORCE」により、雪道や山道でも快適な乗り心地を実現する。

 大容量バッテリーを搭載することで長期間の旅や遠方へのドライブを可能にするとともに、目的地では照明や電気が必要なアウトドア用品への給電などアクティビティーを行う電源としても機能する。自宅や電力網に車両から電力を供給することで地域の電力インフラのサポートも行う。

ニッサン ハイパーアドベンチャー[クリックで拡大] 出所:日産自動車

 エクステリアはダイナミックな面構成のボディーパネルでアクティブさを表現した他、側面の特徴的な斜めのキャラクターラインがキャビンの広さを強調するという。フロントバンパーからフロントガラスに空気が抜けるエアダクトを持たせ、ルーフラインからサイドウィンドウ、Cピラーまでを一体化することで、ガラスから車体後部までを段差のないフラッシュサーフェスデザインにした。ホイールやバンパーはアイゼンから着想を得た形状とすることで、雪道や悪路を進む力強さを表現した。

 インテリアにはインストゥルメントパネル前方にピラー間をつなぐワイドディスプレイを搭載。フロントガラスにはカメラで撮影した車外の状況を移すことでボディーが透けたような広い視界を実現する。後部座席を回転させて登山やウインタースポーツの準備を行う空間を提供する。また、バックドア開口部にステップを備えることで、車内に出入りしたり足を伸ばしてくつろいだりすることができる。

ホンダ

スバル

 スバルは、EVのコンセプトモデル「SUBARU SPORT MOBILITY Concept」を参考出品する。電動化時代も日常から非日常まで意のままに運転し、自由に走っていける楽しさを表現するとしている。

 この他、2023年秋に発売予定の「レヴォーグレイバック Limited EX」や特別仕様の「フォレスター」も出展する。

SUBARU SPORT MOBILITY Concept[クリックで拡大] 出所:スバル

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