ロームは、回路シミュレーター「LTspice」向けSPICEモデルを拡充した。SiCパワーデバイスやIGBTなどを追加したことで、提供するLTspiceモデルは3500種を超える。
ロームは2023年10月12日、回路シミュレーター「LTspice」向けSPICEモデルの拡充を発表した。従来のバイポーラトランジスタやダイオード、MOSFETに加え、SiCパワーデバイス、IGBTなどのLTspiceモデルを追加した。
LTspiceは、回路図キャプチャーや波形ビュワー機能を備え、設計通りの動作になっているかを事前に確認、検証できる。今回、ラインアップを拡充したことで、3500種以上のディスクリート製品のLTspiceモデルを利用可能になった。
同社公式サイトで掲載する製品のカバー率は80%を超えることとなり、ディスクリート製品を組み込んだ回路シミュレーターによる設計の利便性向上に寄与する。LTspiceモデルのディスクリート製品は、公式サイトの製品ページからダウンロードが可能だ。
また、製品ページ以外にも、シミュレーションモデルを一覧にした「デザインモデル」を公開。さまざまなモデルをすぐにダウンロードできる。ライブラリの追加やシンボル(回路図記号)の作成方法を記載したドキュメントなども用意しており、回路作成やシミュレーション実行をサポートする。
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