近畿大学、タナック、朝日ラバーは、穿刺から抜針まで注射技術を一貫してトレーニングできるパッド「レベラップ」を共同開発した。新素材の採用でリアル感と耐久性を両立しており、穿刺可能回数が従来の3倍に向上している。
近畿大学、タナック、朝日ラバーは2023年7月25日、共同開発した注射(穿刺)トレーニング用パッド「レベラップ」を発売した。新素材を採用し、リアル感と耐久性を兼ね備えている。
レベラップは、穿刺から、針を留置しての逆血確認や輸液注入ラインへの接続、抜針まで、注射技術を一貫してトレーニングできる。従来品では、厚く耐久性が低かった模擬皮膚を新素材で作製することで、穿刺可能回数を10回から30回に向上させた。
また、ヒトの質感と血管をリアルに再現するために、模擬皮膚と模擬血管材料の硬度を変化させている。穿刺針が血管内に挿入できたかについては、模擬血液の逆血を針先から抽出することで確認可能だ。
病院や消防署での人工透析シミュレーションも容易にできるコンパクト設計で、動脈や静脈などさまざまな部位を再現できる。練習する人の技量に合わせたカスタマイズにも対応する。
価格は、前腕部1本と交換用穿刺部で構成される「腕模型セット」が9万8000円、交換用穿刺部が1個1万9000円となっている。タナックと朝日ラバーが販売する。
菌株レベルまで解析できる腸内細菌検査サービスが本格展開
ソースネクストが高齢者見守りサービス参入、ミリ波レーダーで非接触モニタリング
「安全関連システム」とその基本構成、2種類の故障について知ろう
炭水化物と脂質の摂取制限が死亡リスクに与える影響を追跡調査
日常生活で手指機能のトレーニングができる手袋を発売
2軸回転運動による照射が可能な画像誘導型高精度X線治療装置を発売Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
医療機器の記事ランキング
コーナーリンク
よく読まれている編集記者コラム