小物や異形ワークにも対応、一度の加工で面取りまで可能なディスク式バリ取り機FAニュース

村田ツールは、小物、異形ワークにも対応するディスク式バリ取り機「DB1000H」を発売した。前方2個、後方2個の独自ディスクを配置し、回転させながら加工することで重切削加工に対応し、ドロス、スパッタ、バリを除去して、面取りまでできる。

» 2023年07月26日 13時00分 公開
[MONOist]

 村田ツールは2023年7月12日、小物、異形ワークにも対応するディスク式バリ取り機「DB1000H」を発売した。

 DB1000Hは、従来のブラシ式ではなく、加工にディスクを採用。前方2個、後方2個の計4個の独自ディスクを配置し、回転させながら加工することで重切削加工に対応する。

 レーザー加工で発生する硬いドロスやスパッタ、バリを前方2個のディスクで除去し、後方の2個のディスクで面取りをする。機械内部の光電ファイバーセンサーでディスクの高さを自動測定して、高さレベルを±0.04mm以下に抑えられる。また、粘着式コンベヤーにより、小物や異形ワークも加工可能だ。

キャプション ディスク式バリ取り機「DB1000H」 出所:村田ツール

 安全性、メンテナンス性にも優れる。板厚条件を運転前に再表示して確認後に自動運転を開始する機能や、板厚以上の当て量を設定した際に警告する機能、流れてきたワークが設定した板厚以上である場合に検知して機械を自動で停止する機能(中央部のみ)を備える。コンベヤーに付着した粉じんを除去するクリーニングブラシを標準搭載する他、オプションで半自動で水拭きする機能も用意する。

 ブロアレスのため、コンベヤーに吸引ブロアを採用した同社従来機「DB1000S」と比べて電源容量が5.6kVAと、約4分の1になっている。フロアスペースもDB1000S本体と比べて約2分の1に縮小している。

 機械寸法は1872×1419×1829mmで、重量は1300kg。加工サイズは1100×50mmとなっている。

⇒その他の「FAニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.