NECは、CO2排出量などの環境データを効率的に収集し、管理できるクラウドサービスとして、主に中堅/中小企業向けの「GreenGlobeX Lite」を2023年8月1日に発売すると発表した。
NECは2023年7月11日、CO2排出量などの環境データを効率的に収集し、管理できるクラウドサービス「GreenGlobeX」シリーズとして、主に中堅/中小企業向けの「GreenGlobeX Lite(グリーングローブエックス ライト)」を同年8月1日に発売すると発表した。
環境関連情報が製造業として取引条件にも入ってこようとする中、こうした情報の開示は大手企業だけでなく中堅/中小企業にも要求されるようになっている。ただ、中堅/中小企業が独自でこうした情報を収集し集計などの取りまとめを行うには大きな負担がある。
そこで、NECでは既に大企業向けとして展開してきたGreenGlobeXの50社以上(合計拠点数7000以上)の導入実績をもとに、中堅/中小企業に必要な規模や機能に絞り込んだGreenGlobeX Liteをリリースすることを決めたという。
GreenGlobeX Liteは、エネルギー使用量と、そのエネルギー使用量から算出されるCO2排出量、水使用量/排水量、廃棄物量の4種類のデータ管理に絞り込んで管理を行える。CO2排出量については、GHGプロトコルによるスコープ1〜3のカテゴリーごとに管理できるようにしている。中堅/中小企業で最低限管理すべき項目に絞り込んで設定されているため、短期間での導入が可能となり、新たに環境データ管理を始める企業でも簡単に導入できる。
また、クラウドの活用により、国内外の工場や店舗など複数拠点の環境データを一元管理できる。グラフ形式や時系列、組織別などさまざまな形式で集計することも可能だ。これにより、多拠点のデータ管理に割いてきた工数を削減し、効率的な管理を実現できる。さらに、各拠点のデータ入力方法としてGreenGlobeX Liteへの直接入力の他、Excelデータからのアップロードなど、さまざまな入力方法に対応。既に管理していた資産を生かすことが可能だ。また、省エネ法の報告書作成の際には収集したデータを報告書フォーマットで出力できる。
GreenGlobeX Liteの価格は1〜25拠点の場合、月額5万円〜としている。2025年度末までに100社への導入を目指す。
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