三菱化工機がEPCを行った三菱ガス化学の過酸化水素製造設備が完成した。三菱ガス化学の子会社である台湾の巨菱精密化学によって計画されたもので、三菱化工機は既存設備に続き、再度EPCを実施した。
三菱化工機は2023年6月19日、EPC(設計、調達、建設)を行った三菱ガス化学の過酸化水素製造設備が完成したと発表した。同月2日には、台湾台中市で竣工式が実施された。
過酸化水素製造設備は、三菱ガス化学の子会社となる台湾の巨菱精密化学(MPCT)で計画されたプロジェクトだ。三菱化工機は、MPCTの既存の超高純度過酸化水素製造設備でもEPCを実施。今回も、計画当初から基本設計に協力してきたことから、再度EPCを実施することとなった。
半導体市場は、世界的な電子機器の普及により拡大しており、今後もその需要は続くと予想される。また、半導体の微細化で、高品質かつ大量の超純過水の需要が増加している。こうした状況を受けて三菱ガス化学では、2020年2月に超純過水の原料となる過水製造設備の建設を発表。プロジェクトを推進し、このたび完成を迎えた。
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