富士通は、AIを活用して10万原子超からなる全固体電池界面の構造解析を高速、高精度で予測できる分子動力学シミュレーション技術を開発した。
富士通は2025年12月1日、AI(人工知能)を活用して10万原子超からなる全固体電池界面の構造解析を高速、高精度で予測できる分子動力学シミュレーション技術を開発したと発表した。
同技術は、原子間に働く力場をニューラルネットワークで表現したシミュレーションにおいて、知識蒸留技術を活用した手法であり、長時間にわたる安定的なシミュレーションを可能にする。
開発した技術を、10万個を超える原子で構成した全固体電池の界面構造に適用したところ、10ナノ秒という長時間にわたる原子の挙動について、従来1年は要する計算時間を1週間で高速で高精度に予測できた。
同社は、材料化学計算プラットフォーム「SCIGRESS」に同技術を搭載し、2026年3月までに提供を開始する予定だ。
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