中国のInspire Robotsは「日本ものづくりワールド 2023」において、ロボットのエンドエフェクタ向けの擬人ロボットハンドを披露した。
中国のInspire Robotsは「日本ものづくりワールド 2023」(2023年6月21〜23日、東京ビッグサイト)内の「第28回 機械要素技術展」に出展し、主にロボットのエンドエフェクタ向けの擬人ロボットハンドを披露した。
この擬人ロボットハンドは内部に6つの小型サーボアクチュエーターを搭載しており、12の運動関節を持つ。人差し指、中指、薬指、小指はそれぞれ1つ、親指部分は2つのアクチュエーターを使用している。重量は約500gで、把持力は親指部分で最大15N、その他の指部分で10Nとなっている。本物の人間の手のようなデザインをしており、柔軟に物体をつかむことができる。
内蔵のサーボアクチュエータは、ブラシレスモーターや遊星減速機、リニアレールガイド、絶対位置検出センサーやフォースセンサーを内蔵し、FOC(フィールド)制御により電流や速度、位置、押す力、引く力の閉ループ制御を行うとしている。また、ROS(Robot Operating System)に対応しているという。
会場では、ひずみゲージを付けた手袋の指に連動して擬人ロボットハンドが動き、ペットボトルを巧みに把持するデモンストレーションを披露した。
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