IVIつながるものづくりアワード2023発表、最優秀賞は企業間連携見える化促進事例：FAニュース

インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブは、「IVIつながるものづくりアワード2023」を発表した。最優秀賞は、神戸製鋼所などによる「企業間連携による新たな価値の創出1（カーボンニュートラル編）」が受賞した。

[MONOist]

　インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ（IVI）は2023年6月8日、「IVIつながるものづくりアワード2023」の審査結果を発表した。最優秀賞は、神戸製鋼所がファシリテーターを務めた「企業間連携による新たな価値の創出1（カーボンニュートラル編）」が受賞した。

　同アワードは、異なる企業メンバーが集まった業務シナリオワーキンググループ（WG）を評価する。各WGは、1年間にわたって議論、実証実験に取り組み、ソリューションを提示する。2022年度は、16のWGから選出。現在の製造業の課題を反映したものが多く受賞した。

　最優秀賞となった、企業間連携による新たな価値の創出1では、IVIが提唱するCIOF（コネクテッドインダストリーズオープンフレームワーク）を使った企業間連携の見える化が進んだ事例となる。具体性とその効果が大きく、カーボンニュートラルに取り組む製造業の実際に即した方法論を示したことが評価された。

　優秀賞は、マツダなどが実施した「AI（人工知能）によるプラント施設保全業務 生産性向上」と、イトウプリントなどによる「メタルマスク業界の二刀流・工場革新」が受賞した。

　AIによるプラント施設保全業務 生産性向上では、大型プラントメンテナンスの自動化に向け、ドローンなどのさまざまなツールと手法を組み合わせたチャレンジが評価された。成果の取りまとめについても、他の手本になる内容だった。

　メタルマスク業界の二刀流・工場革新は、検査工程を自動化するための正確な課題把握と、実用化を前提とした現実的なアプローチに取り組んだ事例となった。

　また今回は、最優秀賞と優秀賞に加え、新たな賞として、企業間での優れた連携を表彰する「企業間コラボレーション賞」「サイバーフィジカル連携賞」「学術フロンティア挑戦賞」を設けた。これらの賞を受賞したのは、次の3グループだ。

　企業間コラボレーション賞は、マツダがファシリテーターの「企業間連携による新たな価値の創出2（生産編）」が受賞。サイバーフィジカル連携賞は、テービーテックがファシリテーターの「設備のダイナミックケイパビリティの向上」が、学術フロンティア挑戦賞は、ニチダイがファシリテーターの「ものづくり可視化プラットフォームの実装（鍛造編）」が受賞した。

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