キーエンスは、PLC専用AIエージェント「KV Intelligence」を2026年11月16日に発売する。自然文で指示するだけでデバッグやラダープログラムの自動生成、プログラム要約を行い、開発の課題解決を支援する。
キーエンスは2026年11月2日、PLC専用AI(人工知能)エージェント「KV Intelligence」を同月16日に発売すると発表した。
同社のプログラミングサポートソフト「KV STUDIO」から起動して使用する生成AIを活用したAIエージェントで、自然文で指示するだけでデバッグやプログラムの作成、要約を行い、PLCに関わる困りごとの解決を支援する。対応するCPUユニットは、同社のPLC「KV-X」シリーズの「KV-X550」「KV-X530」「KV-X520」「KV-X500」だ。
PLCに関わる現場では、バグの特定やプログラム作成、初めて見るプログラムの解読などに多大な工数がかかるという課題がある。さらに、PLC技術者不足により特定の担当者に業務が集中し、業務効率が低下するという問題も生じている。KV Intelligenceがデバッグやプログラム修正を支援することで、経験の浅い担当者でも対応が可能になるとしている。
KV Intelligenceは、「ディープデバッグ」「ラダー自動生成」「ビジュアル要約」の3つの機能を備えている。
ディープデバッグは、現在から過去までのプログラム挙動や各種センサーの信号を比較解析し、カウント差やオン/オフ時間のズレなど微細な差分を自動検出して、異常箇所と原因候補を優先度付けして示す機能だ。
プログラムロジックだけでなく、KV-Xシリーズのドライブレコーダー機能に記録された過去の変数やデバイス値、イベント履歴まで専用AIで解析し、正常時との差分を抽出する。同機能により、原因の特定から修正ポイントの確認までを一気通貫で行えるため、デバッグ工数を大幅に削減できるという。
また、「設備停止原因を教えて」のように発生状況を自然文で質問するだけで、ドライブレコーダー機能を自動実行し、過去データを記録する。想定外のトラブル発生時や、PLCに詳しくない担当者が対処する場合でも、高レベルなデバッグが可能だとしている。
KV Intelligenceのラダー自動生成は、自然文の指示からラダーやST言語のプログラムを自動作成する機能である。例えば「原点復帰後、指定位置へ移動し、完了するまで待機して」と文章で指示するだけで、位置決めプログラムを作成する。条件分岐、演算や文字列処理、センサー通信などのプログラムも、使用する変数や構造体の定義、コメント付きで生成できる。
生成したプログラムはAIで検証済みのため、そのまま挿入および変換が可能だ。KV-XシリーズのCPUに搭載された通信、モーション、データ収集の各機能を活用したプログラムも生成でき、設定方法までサポートする。同製品が参照するデータベースには、PLCのマニュアルに加えてキーエンス製センサーの接続ガイドも含まれており、センサーの挙動を踏まえたプログラム作成にも対応するという。
KV Intelligenceのビジュアル要約は、PLCプログラムを解析し、システム構成や動作フローチャート、各モジュールの処理内容などをHTML形式で出力する機能だ。装置の受け入れ時など、初めて見るプログラムでも素早く全体像を把握できる。要約内容は行コメントやブックマークとしてプログラムに挿入できるため、トラブル対処時や別担当者への引き継ぎ時にも役立つとしている。
さらに、位置決めプログラムのエラー処理漏れや、センサー通信処理でのタイムアウト時間の未設定など、試運転では見つけづらいバグもプログラム解析で発見し、修正すべき理由や改善内容まで提示する。
同製品の動作環境は「Windows 11(64bit)」で、HD空き容量2GB以上、「KV STUDIO Ver.13」以降およびインターネット接続が必要となる。
※本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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