ファナックは工作機械メーカーとの連携を強化し、FIELD system Basic Packageのデータ活用機能を拡充する。さらに、それら現場データと企業内の業務データを組み合わせ、AIを活用した新たなデータ活用環境の構築に取り組む。
ファナックは2026年10月22日、製造現場におけるデータ活用の高度化に向けて、工作機械メーカーとの連携を強化し、FIELD system Basic Package(以下、FsBP)のデータ活用機能を拡充すると発表した。さらに、それら現場データと企業内の業務データを組み合わせ、AIを活用した新たなデータ活用環境の構築に取り組む。
FsBPは、ファナック製品だけでなく他社設備を含む工作機械やロボットなどからデータを収集し、製造現場の見える化と継続的な改善活動を支援するデータ基盤だ。近年、設備の稼働状況だけでなく、生産実績、品質情報、工具情報、工程情報など、より詳細な現場データを活用した改善活動への期待が高まっている。
今回の取り組みでは、工作機械メーカーが定義した機械信号をFsBPへ事前登録することで、ユーザーは使用する工作機械を選択するだけで、工作機械メーカーが提供する詳細な機械状態のデータを容易に取得。生産実績や良品/不良品情報、工具交換状況、工具寿命情報、ロボット待ち時間、パレット交換待ち時間などが可視化、分析できる。
工作機械メーカーごとに提供される機械状態情報をFsBP上で一元的に活用することで、複数メーカーの設備が混在する工場においても、共通のデータ基盤のもとで工場全体を俯瞰した分析や改善活動を推進できるようになる。
さらにファナックでは、FsBPを通じて蓄積される製造現場のデータと企業内に蓄積されるさまざまな業務データを、Microsoft CopilotをはじめとするMicrosoftのクラウドおよびAIサービスと組み合わせて、新たなデータ活用環境の実現を目指す取り組みを開始する。
ユーザーがFsBPを通じて収集する現場データと、Microsoft 365に蓄積される業務データを組み合わせ、Microsoft Copilotを活用することで、自然言語で現場情報や業務情報へアクセスできる環境を実現する。現在、具体的なユースケースとアーキテクチャの検討を進めており、Microsoft 365環境に蓄積された過去のコミュニケーションや文書などの業務データと、FsBPが収集する設備・制御データを組み合わせることで、AIエージェントがより深いコンテキストとインテリジェンスに基づいて業務を支援する仕組みを目指している。
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