新Gravioを搭載可能な製品は、小型ボードコンピュータの「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」やノートPC、デスクトップPC、オンプレミスサーバ、クラウドサーバとなっており、顧客が求めるニーズに合わせて搭載するソリューションを選べるようになっている。設定は従来バージョンと同様にGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)を用いて、ノーコードで行え、使いやすいという。
新Gravioのタイプは、価格や貸し出しセンサー数などが異なる「Free」「Business」「Business Pro」「Business Pro ライセンス」の4種類で、無料のFreeは導入前の検証として簡単な操作が行えるだけで実用性はないという。今後は、年間約1億円の売上を目標に展開していく。
なお、アステリアでは、さまざまなシステムとサービスを連携するツール「ASTERIA Warp(アステリアワープ)」により、新Gravioやモバイルアプリ作成サービス「Platio(プラティオ)」、商談支援ツール「Handbook X(ハンドブックエックス)といった同社の製品をノーコードでつなぎ、エッジデバイスの自動化と遠隔化の実現や、コミュニケーションを支援するサービスの創出を目指しているという。
国内企業のコンピューティング形態は、過去半世紀においてホスト型から、クライアントサーバ型、クラウド型、エッジ型へと進化を続けてきた。そして、アステリアでは、中長期的に企業に貢献し続ける新しいコンピューティングの形態としてノードコンピューティングを標ぼうしている。
ノードコンピューティングは、クラウド型の利点とエッジ型の利点を持ち、非中央集権型アーキテクチャを基本としながら企業に必要とされる集中管理も可能とする新たなコンピューティング形態だという。デジタル機器、インターネット環境、生成AIなどが著しい発展を続ける昨今、これら新しいデジタル技術の価値を企業活動に取り入れ、企業中枢から末端の現場までDXを進めることが企業競争力の源泉になりつつある。
こういった状況を踏まえて、アステリアでは、AIを搭載したIoT統合プラットフォームとして2017年に開発したGravioをノードコンピューティング対応に進化させた新Gravioの提供を開始する。
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