カシオ計算機は、国内で販売する電卓のパッケージを、プラスチックから紙素材に切り替える。紙素材のパッケージを導入済みの海外販売分と合わせて、プラスチックの使用量を年間340t削減できる見込みだ。
カシオ計算機は2023年5月31日、国内で販売する電卓のパッケージを、プラスチックから紙素材に切り替えると発表した。一般電卓と関数電卓の両方のパッケージを、同年6月から順次変更する。
今回の変更により、紙素材のパッケージを先行して導入済みの海外販売分と合わせて、プラスチックの使用量を年間340t(トン)削減できる見込みだ。
紙素材のパッケージは、透明のカバーがついた従来のパッケージと異なり、外から製品を見ることができない。そこで実寸サイズの製品画像を外箱に印刷することで、購入する人が大きさやデザインを確認できるようにしている。
紙媒体だった取扱説明書は電子化し、操作方法やサポート情報は、スマートフォンで2次元コードを読み込み、閲覧する方式に変更。これにより、商品に添付する紙が従来の4分の1の大きさとなり、プラスチックのみならず、紙の使用量も減らせた。
また、新パッケージは従来品よりコンパクトなため、輸送を効率化し、輸送に係るCO2の削減にも寄与する。
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