日本電産シンポは、無人搬送車(AGV)や自律搬送ロボット(AMR)用の駆動モジュールに、直流24V仕様を追加。周辺機器の多くが直流24Vを採用しているため、同じ電圧で駆動できるようラインアップに追加した。
日本電産シンポは2023年2月7日、無人搬送車(AGV)や自律搬送ロボット(AMR)用の駆動モジュールに、直流24V仕様を追加したと発表した。
これまで同社は、直流48V仕様のみを提供。周辺機器の多くが直流24Vを採用しているため、同じ電圧で駆動できるよう直流24V仕様をラインアップに加えたという。
モジュールの駆動部には、はすば歯車の技術を応用した小型、静音設計の減速機を搭載。許容耐荷重250kgfと650kgfの2種類を用意している。ドライバは、1台で2軸のモーター制御が可能で、従来製品に対して60%小型化した。上位コントローラーとのインタフェースには、工場自動化機器での利用が多い、RS-422規格と自動車LANの標準プロトコルであるCANを搭載する。
AGVやAMRの市場は成長を続けており、市場規模は2021年の30億米ドルから2027年には6倍の180億米ドルを超えると予測されている。同社は今後も、減速機や無段変速機で培ったノウハウを生かして産業能率機械を開発し、さまざまな分野に提供していく計画だ。
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