インターネットイニシアティブが提供するIoT向け統合ソリューション「IIJ IoTサービス」に、IoTデバイスとIoTプラットフォームをインターネットVPNでセキュアに接続する「VPNアクセス」の機能が追加された。
インターネットイニシアティブ(IIJ)は2023年2月1日、IoT(モノのインターネット)向け統合ソリューション「IIJ IoTサービス」のコネクティビティ機能を拡充し、IoTデバイスとIoTプラットフォームをインターネットVPN(仮想プライベートネットワーク)でセキュアに接続する「VPNアクセス」を提供開始したと発表した。1デバイス当たり月額200円で、初期費用は0円。1デバイス目は無料で利用できる。
IIJ IoTサービスは、IoTシステムの構築に必要なIoTデバイス、ネットワーク、デバイス監視および制御の機能を備えたプラットフォーム、セキュリティ、クラウド環境までをワンストップで提供する。これまでIoTデバイスとIoTプラットフォームをセキュアに接続するため、IIJモバイルサービスか、IIJ Omnibusサービスを利用する閉域網での接続に対応していた。
今回、VPNアクセス機能を追加したことで、インターネットに接続できるIoTデバイスなら、IIJ以外のモバイル回線、Wi-Fi環境、海外の現地回線などを使って、インターネットVPNでIIJ IoTサービスのプラットフォームへセキュアに接続できるようになった。接続方式については、軽量で設定が簡単なVPNソフトウェア「WireGuard」と、WindowsPCに標準搭載されている「L2TP/IPsec」に対応する。
VPNアクセスの活用例としてIIJは、国内外にある工場のPCやゲートウェイ機器をVPN接続して本社から遠隔で設定変更するケースや、通常時はモバイルで閉域接続して電波が不安定な際にWi-Fiからデバイスを一括管理するケースを挙げる。また、工場設備からVPN接続し、産業向けプラットフォームでさまざまなデータをリアルタイムに収集して設備やラインの状況を可視化するケースなども紹介している。
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