Bruleは「TCT Japan 2023」に出展し、販売を開始したばかりのUltimaker製3Dプリンタ「Ultimaker S7 Pro Bundle」を訴求していた。
Brule(ブルレー)は、3Dプリンティング/AM(アディティブマニュファクチャリング)技術の総合展示会「TCT Japan 2023」(会期:2023年2月1~3日/会場:東京ビッグサイト)において、同年1月下旬に販売を開始したUltimaker製のFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「Ultimaker S7 Pro Bundle」を訴求していた。
Ultimaker S7 Pro Bundleは、Ultimaker製の純正フィラメントおよびサードパーティーが提供するフィラメントにも対応し、「280種類以上の材料が使用できる」(説明員)という。また、従来のガラス製のビルドプレートではなく、新たにPEI(ポリエーテルイミド)コーティングを施した金属製のフレキシブルビルドプレートを採用したことで、造形完了後の造形物をビルドプレートから簡単に取り外すことができる。
プリントヘッドには、誘導ビルドプレートセンサーが搭載されておりビルドプレートをより正確に測定。「造形開始前のキャリブレーション(校正)も不要で、つまみネジなどでベッドの高さを調整することなく、自動的に傾斜が補正されて、水平が保たれる。最初の一層目から非常にキレイに出力でき、高品質で失敗の少ない安定した積層造形が行える」(説明員)という。
さらに、ビルドチャンバーには造形時に発生する臭いや微粒子を最大95%カット(Ultimaker純正フィラメントの場合)できるエアマネージャー(大型のファンとエアフィルターなどを組み合わせた装置)を搭載しており、利用時の快適性を向上させるとともに、ビルドチャンバーの密閉性と温度の安定管理を可能とする。
3Dプリンタ本体の下には、6つのフィラメントをセットできる「Material Station」を搭載。湿度をコントロールしながらフィラメントの状態を最適に保ちつつ、使用中のフィラメントがなくなると、自動的に新しいフィラメントに切り替えて長時間の連続造形をサポートする。
Ultimaker S7 Pro Bundleの最大造形サイズは330×240×300mmで、レイヤー解像度は付属の内径0.4mmノズルを使用した場合、20~200μmとなる。XYZ解像度は6.9/6.9/2.5μmで、造形速度は毎秒24mm3。本体サイズは495×500×1190mmで、重量は46.7kgとなっている(いずれもMaterial Station込み)。
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