NTNは、「第7回ロボデックス」において、人の手首のように小型、省スペースで広い可動角範囲を実現した手首関節モジュール「i-WRIST」を紹介した。
NTNは、「第7回ロボデックス」(2023年1月25〜27日、東京ビッグサイト)において、人の手首のように小型、省スペースで広い可動角範囲を実現した手首関節モジュール「i-WRIST」を紹介した。
i-WRISTは、独自のリンク機構を持ち、半球状の全方向に対し、高速かつ高精度に位置決めできる手首関節モジュールだ。垂直多関節ロボットが苦手な細かな位置(角度)変更を、人間の手首と同じような滑らかな動きで高速に行い、人手で行う作業を高速、高精度に代替できる。
ロボデックス会場では、このi-WRISTによる外観検査用システムソリューションを紹介した。XYZ軸直動アクチュエータに設置されたカメラと照明に対し、i-WRISTでワークのさまざまな面を自由自在に回転させることで、高速で多面検査を実現する。最大0.2秒/ポイントで検査を行うことができ、装置そのものも非常にコンパクトに収まる。現状では最大ワークサイズは直径140mm×高さ100mmまでで、樹脂成型部品や電子制御ユニット、小型部品などの用途を想定しているという。
「既に自動車のエンジンブロック用部品の外観検査や、グリスの塗布用途などで使用されているケースもある。用途を限定するようなものではないので、さらに幅広い使い方を開拓してきたい」(NTN)としている。
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