今回は、下記を試します。
RLoginからプログラムを作成し、実行します。なお、gccをインストールしていない場合はスキップしても構いません。
下記に示すプログラムを入力してください。筆者は、viエディタでやりましたが、使い方が分からない人は、ファイルをUbuntu上で作成しても構いません。
//helloworld.c #include <stdio.h> int main(void){ printf(“hello world\n”); return 0; }
任意のディレクトリに移動後、下記に示すコマンドを実行し、プログラムを実行します。
gcc helloworld.c ./a.out
出力結果に、「HelloWorld」と出ればOKです。リモート接続しているだけなので当たり前ですね。
続いて画面を分割します。上部メニューから「ウィンドウ(W)」→「横方向に分割(W)」を選択します(図8)。
図8は、RLoginの画面分割の操作方法を示したものです。「横方向に分割」を選択すると、図9に示す通り、画面が分割できます。
図9の通り、画面が2つに分割できることが分かります。画面分割方法はいろいろ設定できます。例えば、以下のように3分割も可能です(図10)。
図10は画面分割のイメージ図です。左にはプログラム、右上にタスクマネジャー、右下にプログラムの実行結果を表示しており、ウィンドウの組み合わせは自由です。
次は背景を変更し、IPアドレスを表示します。上部メニューの「表示(V)」→「オプション設定(P)」を選択します(図11)。
図11から「オプション設定(P)」を選択すると、図12を表示します。
図12は、RLoginの背景設定の画面です。下記を設定し、「OK」を選択します。
「OK」を選択すると、図13のように背景にIPアドレスを表示できます。
図13に示す通り、接続先のIPアドレスの「192.168.56.103」を表示できていることが分かります。
業務を効率化する方法はさまざまですが、世の中のツールの動向をチェックし、活用することも大事です。今回は、RLoginというツールを紹介しました。このツールでは、SSH接続、画面分割、背景の設定が簡単にできます。ぜひ、自分の道具箱に入れておき、活用いただければと思います。
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東海大学 大学院 組込み技術研究科 非常勤講師(工学博士)
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