業務効率化の道具箱(7)ターミナルソフト「RLogin」を使ってみよう山浦恒央の“くみこみ”な話(160)(2/3 ページ)

» 2022年12月22日 08時00分 公開
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4.RLoginを使用する準備

 今回は、RLoginを実際に使用して確認してみましょう。まずは、実行前の準備を整えます(表1)。

OS 用途 備考
Windows クライアント Windows上のRLoginから、サーバにアクセスする
Ubuntu(VirtualBox) サーバ VirtualBoxに入れたUbuntu環境をサーバと見立てて動作する
表1 今回の接続構成

 表1は、今回試す接続構成です。VirtualBox上のUbuntuをサーバと見立てて起動させておきます。そのうえで、Windows上のRLoginを起動し、SSH接続でUbuntuと接続します。なお、念のため、確認する場合は以下の点にご注意ください。

  • あくまでも自己責任で実施すること(念のため)
  • さまざまな確認方法の一つとして参考にすること

 それでは始めます。

4.1 ダウンロード

 RLoginの公式サイトにアクセスし、実行ファイルをダウンロードします。

4.2 SSHの設定

 今回は、第157回で作成したUbuntu環境をサーバに見立て、SSH接続します。実際に試したい人は、過去記事を参考にしてください。

4.2.1 openSSH-serverをインストール

 Ubuntuから、下記のコマンドを実行し、openSSH-serverをインストールします。

sudo apt-get install openssh-server

4.2.2 VirtualBoxのネットワーク設定

 VirtualBoxのネットワーク設定で、「アダプター2」→「ホストオンリーアダプター」を選択します(図1)。

VirtualBoxの設定 図1 VirtualBoxの設定[クリックで拡大]

4.2.3 IPアドレスの確認

 UbuntuのIPアドレスを確認します。Ubuntu環境上で、図2に示すネットワークの設定を開きます。

接続の確認 図2 接続の確認

 図2の画面で「設定」を選択します(図3)。

設定画面 図3 設定画面[クリックで拡大]

 図3は、Ubuntuのネットワーク設定画面です。ここで、先ほどVirtualBoxで追加したネットワークの設定を選択します(図4)。

設定情報 図4 設定情報

 図4は、通信したいネットワークの設定情報です。「IPv4アドレス」に「192.168.56.103」と書いてありますね。ここが、今回接続するIPアドレスです。

4.3 RLoginからの接続

 RLoginを立ち上げ、Ubuntuに接続します。先ほどダウンロードしたRLoginのexeファイルを起動してください。RLoginの上部バーから「ファイル(F)」→「サーバーに接続(N)」を選択します(図5)。

RLoginのメニュー画面 図5 RLoginのメニュー画面

 図5の「サーバーに接続」を選択すると、図6の画面が現れます。

RLoginの接続設定画面 図6 RLoginの接続設定画面[クリックで拡大]

 図6は、RLoginの接続設定の画面です。下記に従って、設定情報を入力します。

  • ログインユーザー名:Ubuntu環境作成時に入力したユーザー名
  • パスワード:Ubuntu環境作成時に入力したパスワード
  • ホスト名:Ubuntu環境で確認したIPアドレス
  • TCPポート:今回はSSHで接続するので、SSHに設定

 「OK」ボタンを選択し、図7の画面が現れたら接続完了です。

接続の様子 図7 接続の様子[クリックで拡大]

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