アクセルスペースは、小型衛星のワンストップサービス「AxelLiner」の確立に向けて、ソニーグループと実証衛星初号機「Pyxis」の軌道上実証に関する研究を進める。衛星を活用した事業展開の容易化を目指す。
アクセルスペースは2022年10月13日、小型衛星のワンストップサービス「AxelLiner(アクセルライナー)」の確立に向けて、ソニーグループと共同で、実証衛星初号機「Pyxis」の軌道上実証に関する研究を進めると発表した。衛星を活用した事業展開を手軽なものにし、地球規模のセンシングネットワークの実用化を目指す。
Pyxisのペイロードには、ソニー独自のLPWA通信規格「ELTRES(エルトレス)」に対応した衛星無線実験装置を搭載する。また、バスシステムへの接続とペイロードの開発を進め、バスシステムの実証およびELTRESを用いた通信システムについて軌道上での技術実証を計画している。
従来の専用衛星プロジェクトでは、顧客も衛星開発や宇宙利用のための技術、制約、仕組み、制度に対してある程度理解することが求められる。また、宇宙ビジネスには政府の許認可や周波数の確保など、多くの手続きが発生する。
AxelLinerでは、小型衛星の製造、運用、廃棄などに必要なプロセスをパッケージ化することで、顧客が観測、通信、実験など宇宙ミッションに集中できる環境を提供する。統一インタフェース「AxelLiner Terminal」によるビジネス検討やコスト試算、ミッション機器開発、運用データの取得が可能だ。
軌道上実証を通して、低コストかつ短納期の汎用衛星バスシステムに関する知見を得ると同時に、AxelLiner TerminalのUX(ユーザーエクスペリエンス)の改善を図る。
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