そして、このうち2022年度グッドデザイン大賞候補として選出され、同年11月1日の最終プレゼンテーション審査に臨むのは、
の5件だ。
2022年度グッドデザイン賞の総評として、2022年度グッドデザイン賞 審査委員長を務めた安次富隆氏は「日常化しているコロナ禍のわれわれの暮らしや生活をより良くする、社会に役立てようとするデザインが多かったように感じる。また、前回同様に中小規模の組織/団体によるデザインが非常に増えてきている中で、今回のファイナリストを見てお分かりの通り、大企業からも優れたデザインが出てきている。そして、特に印象的だったのは“隔たり”をなくすデザインが多かったことだ。デザインの力で壁や枠、溝をなくして世の中の見通しを良くしていくことは、今回の審査テーマにもつながる部分であり、そういったものを強く意識させられた審査だった」と述べる。
また、併せて発表されたグッドフォーカス賞は、新たなビジネスモデルや新産業の創出、イノベーションの促進に寄与する優れたデザインを選出する「グッドフォーカス賞[新ビジネスデザイン]」(3件)、国内中小企業の高度な技術や技能によって実現された、特に優れたデザインの製品を選出する「グッドフォーカス賞[技術・伝承デザイン]」(3件)、地域社会の持続的発展や経済の活性化に特に寄与するデザインを選出する「グッドフォーカス賞[地域社会デザイン]」(3件)、自然災害への防備または自然災害による被害からの復興に寄与するデザインを選出する「グッドフォーカス賞[防災・復興デザイン]」(3件)の4つのカテゴリーから合計12件が選ばれた。選出された企業/デザインは以下の通り。
日本デザイン振興会は2022年10月7日〜11月6日まで、今回選ばれたグッドデザイン・ベスト100を紹介する展示会「GOOD DESIGN EXHIBITION 2022」(会場:東京ミッドタウン・デザインハブ)を開催。“Change for Good.”を展示コンセプトに掲げ、最新のグッドデザイン受賞作品を展示するとともに、展示会場における廃棄物の抑制なども意識した展示構成になっているという。また、同年10月14日〜11月3日まで、最新の受賞作品を購入できる期間限定のポップアップストア「GOOD DESIGN TOKYO by NOHARA」を東京ミッドタウン・ガレリアにオープンする。
その他、「2022年度グッドデザイン賞 審査報告会」や「地域社会とデザイン」、「ロングライフデザイン賞」をテーマとするオンラインプログラムなどを開催する予定だという。
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