FAZER R APは新型自動飛行用アプリケーション「agFMS-IIh」を用いた自動航行により、高精度な直線長距離散布による大規模ほ場での散布に対応する。agFMS-IImの他、自動飛行時にボタン操作で作動する自動離着陸機能や機体に接近することなく適正な距離を保った状態で飛行開始できるリモートエンジンスタートを備えている。
燃料はレギュラーガソリンで、タンク容量は5.8l(リットル)。液剤で32l、粒剤で30kgの積載が最大で可能となっている。建物、電線、電柱などの障害物を15m手前で検知して、停止する障害物検知レーダーを標準で搭載している。FAZER R APは2023年春以降の販売、価格提示を予定している。
ヤマハ発動機 UMS事業推進部長の倉石晃氏は「大面積の散布に無人ヘリが使われているが、小さい面積をピンポイントで適時に防除できるドローンが普及している。今回、FAZER R APは今までにない自動化を採用した無人ヘリコプターであり、YMR-IIには求められている情報セキュリティ、汎用性の機能を強化した。適材適所に使うことで、農薬や肥料の使用を抑え、コスト低減にもつながる」と語る。