トヨタ自動車は2022年10月6日、国土交通省へ同年6月にリコールを届け出たEV(電気自動車)「bZ4X」と兄弟車のスバル「ソルテラ」について、恒久対策を届け出た。
トヨタ自動車は2022年10月6日、国土交通省へ同年6月にリコールを届け出たEV(電気自動車)「bZ4X」と兄弟車のスバル「ソルテラ」について、恒久対策を届け出た。
6月にリコールを届け出た不具合の部位はタイヤを取り付けるハブボルトだ。ディスクホイールの取り付け部において、ホイールの加工とハブボルトの仕様が不適切なため、ハブボルトの締結力が車両の性能に対して不足することで急旋回や急制動の繰り返しなどによってハブボルトが緩む可能性があった。そのまま走行すると異音が発生し、最悪の場合にはタイヤが脱落する恐れがあった。海外市場からの情報で発見したが、不具合や事故は起きていない。
当初は一時的な措置として、全車両のユーザーに使用停止を要請。契約の申し込みも受け付けを停止していた。今回、恒久対策として全車両のディスクホイールを良品に、ハブボルトを対策品に交換する。また、ハブボルトの取り扱いに関する注記を記載した取扱説明書に変更する。
カーテンシールドエアバッグのリコールも届け出た。車両工場での作業が不適切なため、展開補助用のストラップが正規の位置に組み付けられていないものがある。そのため、エアバッグ作動時に正常に展開できず、最悪の場合は乗員が負傷する恐れがある。改善措置として、全車両のカーテンシールドエアバッグ展開補助用ストラップの組み付け状態を点検し、不適切なものは修正する。
2つのリコールの対象台数は、2022年3月2日〜6月2日に生産された204台で、このうちbZ4Xが112台、ソルテラが92台となる。
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