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» 2022年04月14日 06時00分 公開

トヨタのEV「bZ4X」に貢献したアイシンとBluE Nexusの技術電気自動車(1/2 ページ)

アイシンは2022年4月13日、トヨタ自動車の新型EV(電気自動車)「bZ4X」に採用された製品を発表した。

[齊藤由希,MONOist]
トヨタ自動車が5月からリース販売するbZ4X[クリックで拡大] 出所:トヨタ自動車

 アイシンは2022年4月13日、トヨタ自動車の新型EV(電気自動車)「bZ4X」に採用された製品を発表した。

 bZ4Xはグローバル展開するEVのラインアップ「bZシリーズ」の第1弾だ。同シリーズでは2025年までに7車種の投入を予定しており、セダン、小型クロスオーバーSUV、小型SUV、大型SUVなどのコンセプトモデルも披露されている。

BluE NexusのeAxleが採用

 採用された新製品の1つは、モーター、インバーター、トランスアクスルを一体化したeAxleだ。bZ4XのFWDモデル向けの150kW仕様とAWDモデルのフロントとリアに搭載する80kW仕様の3機種を、アイシンとデンソー、BluE Nexusで共同開発した。BluE Nexusとしては初採用のeAxleとなる。各コンポーネントの開発をアイシンとデンソーが担当し、システムとしての開発をBluE Nexusが行った。

3機種のeAxleが採用された[クリックで拡大] 出所:アイシン

 デジタルシミュレーションなど、これまでにハイブリッド車(HEV)で培ってきた技術から導き出したeAxle内の最適な冷却、熱マネジメント技術、インバーターの冷却にも貢献する積層両面技術の進化により出力密度を向上した。長時間かつ高トルクで出力可能な高い動力性能を実現した。

 また、モーターの磁気回路の最適設計、コイルエンドの短縮接合技術、eAxle向け低粘度オイル、新しいRC-IGBT(逆導通IGBT)などの損失低減技術により、電費に貢献する。bZ4XのWLTCモードの交流電力量消費率はFWDモデルで128Wh/kmだ。NEDCモードで損失は従来品から10%低減した。コイルエンドの短縮接合技術はデンソーが開発してきたものだ。

 さらに、インバーターをトランスアクスルに内蔵するビルトイン構造を採用した他、モーターの小型化、「アウトプットシャフト」の採用によるデフとモーターの軸間短縮により、eAxleの大幅なコンパクト化を図った。ビルトイン構造により、取り付け部品も削減した。こうした工夫によりフロントは前後方向の長さ、リアは高さを低減し、車内空間や荷室空間の拡大に寄与する。フロント向けは前後長が従来比110mm減の410mm、幅が492mm、高さが420mmだ。リア向けは前後長が444mm、幅が427mm、高さが303mmとなっている。

eAxleの小型化と出力向上に貢献した技術[クリックで拡大] 出所:アイシン
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