トヨタモビリティ基金は2022年10月4日、沖縄県で実施したレンタカー利用者向け安全運転支援の実証実験によって、交通事故削減につながる行動変化を確認できたと発表した。
トヨタモビリティ基金は2022年10月4日、沖縄県で実施したレンタカー利用者向け安全運転支援の実証実験によって、交通事故削減につながる行動変化を確認できたと発表した。
実証実験によって、事故多発地点での危険挙動の減少や、速度の抑制などが促進された。今後は、トヨタ自動車の車両データも産学官で活用し、さらなる安全運転の促進や観光振興など地域課題の解決につなげる。
実証実験は、2021年12月9日〜2022年5月31日に実施した。矢崎総業やトヨタレンタリース沖縄、JTBとともに実施した。車載タブレット端末やインセンティブの供与、危険度の高い交差点に接近するときの警告などにより、実証実験前と比べて速度超過が46%減、急発進が49%減、急加速が78%減、急減速が50%減となった。安全運転の度合いによってキャラクターの表情が変化するアプリも好評で、ピーク速度減少などに貢献した。
2022年10月1日〜2023年3月31日までの実証実験にはトヨタ自動車も参加し、コネクテッドサービスを活用してレンタカーの特性分析を行い、事故が起こる可能性が高いと推定される場所を抽出する。さらに、沖縄県警もデータの検証に協力し、事故多発箇所のデータを取り入れる。矢崎総業の車載アプリを通じて注意を促し、事故のさらなる未然防止につなげる。訪日観光客向けの多言語対応も進める。
レンタカーの行動データは観光施策の検討や、分散周遊の促進、渋滞解消など観光地としての魅力向上にも活用していく。安全運転を実践したユーザーには、航空券や地域の品物など賞品を提供する。
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