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» 2022年09月09日 06時00分 公開

過酷な山道「ルビコントレイル」を走破して街に戻れる、ジープがEV投入計画電動化

ステランティス傘下のジープブランドは2022年9月8日、電動化戦略を発表した。

[齊藤由希MONOist]

 ステランティス傘下のジープブランドは2022年9月8日、電動化戦略を発表した。

 まずは北米と欧州で2025年までにゼロエミッション車を4モデル導入する。米国で販売する全車種に電動車を設定するとともに、2030年までにジープブランドでは全製品にEVを設定し、米国の新車販売の50%、欧州で販売する全ての新車をEV(電気自動車)としていく。

 また、2022年10月に開催されるパリモーターショーで、欧州向けでは初となるSUVタイプのEV「アベンジャー」を披露する。この他、グローバル展開するEV2車種「リーコン」「ワゴニア」も発表した。

 ステランティスとしては、2030年までにCO2排出量を実質ゼロにする目標を掲げている。

2025年までに投入する4モデル[クリックで拡大] 出所:ジープ

EVでもジープらしさを維持

 北米で販売している「ラングラー」や「グランドチェロキー」のPHEV(プラグインハイブリッド)モデルを足掛かりに、電動車のラインアップを広げる。また、電動化に合わせて4WD性能の拡張も推進している。

 リーコンはEV専用モデルで、2023年に実車を発表する。2023年初めから北米のユーザーから予約を受け付け、その後欧州など世界各地で展開する。生産は2024年から開始する。

 リーコンは米国ネバダ州からカリフォルニア州に至る険しい山道「ルビコントレイル」を走破するだけでなく、ルビコントレイルから市街地に戻るのに十分な電費性能を備えるとしている。路面状況に応じて走行モードを選択できるセレクテレイン、eロッカーアクスル、アンダーガード、けん引フック、オフロード専用タイヤ、電動ルーフ、脱着可能なドアとウィンドウなどを採用する。

リーコンのイメージ[クリックで拡大] 出所:ジープ

 ワゴニアもEV専用モデルだ。1回の充電で最大640kmを走行できる。また、最高出力600HPのパワートレインによって、時速0〜100kmを3.5秒で加速させるという。7スロットグリルやサイドシルエットなどで一目でワゴニアだと分かるようにする。EV版のワゴニアも2023年初めから米国のユーザーの受注を受け付け、2024年から北米で生産する。リーコンと同様に欧州など世界各国でも順次販売する。さらに、走行距離が800kmを超えるモデルも投入する。

7スロットグリルなど伝統的な要素を受け継ぐ[クリックで拡大] 出所:ジープ

 欧州でも、電動車の展開を強化する。現在もフランスとドイツでは電動車のみを扱っているが、2022年末までに欧州の全ての市場に向けて電動モデルを用意する。

 2025年末までに欧州で4モデルのゼロエミッション車を販売する計画で、その第1弾となるのがEVのアベンジャーだ。ポーランドで生産し、欧州だけでなく日本や韓国でも発売する。1回の充電で400kmを走行できる。クラス最高レベルの最低地上高とブレークオーバーアングル、アプローチアングルを備え、インテリアにも最先端のテクノロジーを採用するとしている。

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