トヨタ自動車は2022年8月31日、日米でのEV(電気自動車)向け駆動用バッテリーの生産に最大7300億円(約52億ドル)を投資すると発表した。2024〜2026年の生産開始を目指す。今回の投資で日本と米国の合計で生産能力を最大40GWh増強する。トヨタ生産方式を活用して高効率な生産ラインを構築し、競争力を高める。
トヨタ自動車は2022年8月31日、日米でのEV(電気自動車)向け駆動用バッテリーの生産に最大7300億円(約52億ドル)を投資すると発表した。2024〜2026年の生産開始を目指す。今回の投資で日本と米国の合計で生産能力を最大40GWh増強する。トヨタ生産方式を活用して高効率な生産ラインを構築し、競争力を高める。
投資の内訳は、プライムプラネットエナジー&ソリューションズの姫路工場(兵庫県姫路市)やトヨタの生産拠点に合計4000億円、米国ノースカロライナ州のToyota Battery Manufacturing, North Carolinaに3250億円(約23億ドル)だ。Toyota Battery Manufacturing, North Carolinaは出資比率がトヨタの北米法人で90%、豊田通商で10%となっている。
プライムプラネットエナジー&ソリューションズの姫路工場で今回の投資によって新設する生産ラインは2024年から稼働する。年間で7GWh相当の増産となり、それ以降もさらなる生産拡大を見込んでいる。姫路工場は2021年にも生産能力を増強しており、年間でEV8万台に相当する増産体制を整えた。
ノースカロライナ州にバッテリーの組み立て拠点を設けるのは2021年12月に発表済みで、12億9000万ドル(約1430億円)を投資することも併せて公表した。トヨタは2021年9月に発表したバッテリーへの投資計画の中で、2030年までに電池の供給に1兆円(約72億ドル)を投じると発表。その投資計画の一環で、2021年10月には米国で2030年までに3800億円(約27億ドル)を投資すると公表していた。ノースカロライナ州で最初に投資した12億9000万ドルは、米国向けの投資3800億円に一部含まれている。
Toyota Battery Manufacturing, North Carolinaの当初の計画では、4つの生産ラインで年に合計で電動車80万台分のリチウムイオン電池を生産し、将来的に生産ラインを6本に増やして年間120万台分のバッテリーを供給する構想だった。なお、稼働後はハイブリッド車用の生産から始めるとしていた。
ホンダも米国でのバッテリー生産に向けて投資を発表した。LGエナジーソリューションと合弁会社を設立し、両社で総額44億ドル(約6100億円)を投資する計画だ。生産能力は最大40GWhで、全量をホンダの北米の生産拠点に供給。2025年中に量産を開始する予定だ。
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