PTCジャパンは2022年6月14日、工場の総合設備効率(OEE)改善に貢献する「ThingWorx Digital Performance Management(DPM)」を日本市場で販売開始すると発表した。ボトルネックの発見と共に、改善活動をクローズドループで反復し、効果を継続的にモニタリングできる。
PTCジャパンは2022年6月14日、工場の総合設備効率(OEE)改善に貢献する「ThingWorx Digital Performance Management(DPM)」を日本市場で販売開始すると発表した。ボトルネックの発見と共に、反復して行うカイゼン活動の効果を、継続的にモニタリングできる。
DPMはOEEの可視化に始まり、OEEの分析や、ボトルネック解消のための行動、その効果の確認という一連のサイクルを継続的に支援するアプリケーションである。PTCが展開する工場向けIoT(モノのインターネット)基盤の「ThingWorx」との連携も可能だが、ThingWorkを未導入でもDPMは活用できる。海外では既に提供を開始しており、国内においても現時点で1社が採用を決定したという。
大きな特徴の1つが、生産性向上を妨げるポイントを見える化した上で、カイゼン活動の優先順位付けを行い、その改善効果をリアルタイムでモニタリングできる点である。グローバルの工場、あるいは生産ライン単位でOEEを把握して、PDCAサイクルを迅速に回すことが可能となる。
DPMでは生産ダッシュボード上で、工場稼働率を時間軸でプロットし、設備のチョコ停(ちょっとした故障停止)などで生まれた累計のロスタイムを確認できる。これらのデータ収集は設備から直接取得する方式の他、手入力にも対応している。タクトタイムを基準に、スループットの妨げとなる生産ラインを自動分析することで、どの生産工程がボトルネックとなっているかを自動で可視化する。
ボトルネック分析の結果、無駄の生じているラインやその要因をロスタイムに基づいてプロットする。問題に対して適切な行動を取れた場合は、リアルタイムでロスタイムの低減が確認できるので、カイゼン活動が有効だったかをすぐに判断しやすい。適切なカイゼン活動とその効果の履歴をリスト化することも可能だ。
さらに、自社の工場を横串で見える化するため、ある工場でのパフォーマンス低下を他の工場でカバーできるのかなどの判断にも活用できる。
DPMはオンプレミス、PTCサーバ上に展開するPTCクラウド、プライベートクラウドの3形態での導入に対応する。既に自社内で展開しているシステムに、アドオン機能として追加するようなイメージで導入可能だという。
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