東芝デバイス&ストレージは、Arm Cortex-M3を搭載した32ビットマイコン「TXZ+ファミリー アドバンスクラス」の新製品「M3H」グループ21製品を発表した。民生機器や産業機器のメイン制御やモーター制御に適する。
東芝デバイス&ストレージは2022年4月26日、40nmプロセスのArm Cortex-M3を搭載した32ビットマイクロコントローラー「TXZ+ファミリー アドバンスクラス」の新製品として、「M3H」グループ21製品の量産開始を発表した。家電製品、玩具、事務機器、ヘルスケア機器など民生機器のメイン制御や、民生機器および産業機器のモーター制御に適する。
M3Hグループは、最大周波数120MHzで動作し、搭載する最大512KBのフラッシュメモリと32KBのデータフラッシュメモリは、10万回までの書き換えに対応する。エンコーダー入力回路、プログラマブルモーター制御回路はモーター制御に汎用性を与え、デジタルLCDドライバは、表示機能の部品点数の削減やコントラスト調整および基板配線の簡易化に貢献する。
通信機能として、UART、TSPI、I2Cに加え、DMAコントローラーを2ユニット搭載する。最大21チャンネルの12ビットA-Dコンバーターは、入力チャンネルごとにサンプルホールド時間を設定できる。動作電圧は2.7〜5.5V、動作温度範囲は−40〜+105℃だ。
機能安全対策回路としてROMやRAM、A-Dコンバーター、クロックのチェック機構を備える。また、サンプルプログラムを提供し、家電機能安全認証「IEC 60730」の取得を支援する。
同製品群のサンプル出荷時には、導入検討向けの製品ドキュメント類やサンプルソフトウェア、評価ボード、各周辺機能の制御インタフェースを有するドライバソフトウェア類も提供する。
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