「Cortex-M4」を搭載した32ビットマイコンの新製品、複合機やAV機器など向け組み込み開発ニュース

東芝デバイス&ストレージは、Arm Cortex-M4を用いた32ビットマイクロコントローラー「TXZ+ファミリー アドバンスクラス」の新製品として、「M4G」グループ20製品の量産を開始した。

» 2021年09月17日 11時00分 公開
[MONOist]

 東芝デバイス&ストレージは2021年9月8日、Arm Cortex-M4を用いた32ビットマイクロコントローラー「TXZ+ファミリー アドバンスクラス」の新製品として、「M4G」グループ20製品の量産を開始したと発表した。

キャプション 32ビットマイクロコントローラー「TXZ+ファミリー アドバンスクラス」 出典:東芝デバイス&ストレージ

 同製品群は、40nmプロセスを用いたFPU機能搭載のArm Cortex-M4コアを採用しており、最大周波数200MHzで動作する。また、最大2MBのフラッシュメモリや10万回書き込み可能な32KBのデータフラッシュメモリの他、さまざまなインタフェースや通信オプションを備えた。

 通信機能では、UARTやFUART、TSPI、I2Cに加えて、Quad/Octal SPIにも対応したシリアルメモリインタフェース、オーディオインタフェース(I2S)、外部バスインタフェースを搭載した。

 A-D入力チャンネルごとに個別にサンプルホールド時間を設定可能な最大24チャンネルの12ビットA-Dコンバーターを使用でき、さまざまなセンシングに対応する。機能安全対策回路としてROMやRAM、ADC、クロックのチェック機構を備える他、家電機能安全認証「IEC 60730」の取得を支援すべくサンプルプログラムを提供する。

 同社既存の「TXZ」ファミリーのM4Gグループマイクロコントローラーと高い互換性を有する。MFP(複合機)やAV機器、プリンタ、FA機器、通信機器、IoT(モノのインターネット)家電などの用途が想定される。

 サンプル出荷時には、導入検討向けの製品ドキュメント類やサンプルソフトウェア、評価ボード、各周辺機能の制御インタフェースを有するドライバソフトウェア類も併せて提供する。

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