ディー・エヌ・エー(DeNA)と日本テクトシステムズは2022年5月13日、高齢者認知機能検査の法改正に準拠した、タブレット式の認知機能検査システム「MENKYO」の提供を開始したと発表した。同日から、富山県の警察本部や教習所などで運用が始まった。2022年度中に19府県で運用を開始し、警視庁でも実証実験を開始する予定だ。
ディー・エヌ・エー(DeNA)と日本テクトシステムズは2022年5月13日、高齢者認知機能検査の法改正に準拠した、タブレット式の認知機能検査システム「MENKYO」の提供を開始したと発表した。同日から、富山県の警察本部や教習所などで運用が始まった。2022年度中に19府県で運用を開始し、警視庁でも実証実験を開始する予定だ。
75歳の高齢ドライバーは免許更新時、もしくは一定の違反があったときに認知機能検査の受検が義務付けられている。対象者は毎年全国で200万人に上り、運転免許センターや自動車教習所などで紙による検査が行われている。検査の説明と受験、採点、結果通知まで時間を要することや、コロナ禍での感染対策などさまざまな課題が存在していた。
タブレット式の検査により、検査にかかる時間を短縮するとともに、採点などの負担を軽減する。タブレット、ヘッドフォン、専用ペンで一人一人が個々のペースで回答を進めることができ、音声検査ガイドもタブレットから受検者の聴覚能力に合わせて音量を調整できる。自動採点機能や採点補助機能を搭載した他、結果報告書を効率的に作成できるようにした。検査後の受検者へのフィードバックも速やかに行うことができる。予約待機問題の解消にも貢献するとしている。
富山県では、2021年9月からMENKYOの試験運用を実施しており、7291人がタブレットで認知機能検査を受けた。
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