ヤマハ発動機とティアフォーの自動運転車が外部で初導入、1日30回の搬送を自動化自動運転技術

ヤマハ発動機は2022年4月18日、工場や物流拠点などの構内向け自動運転車「eve auto」の社外向けの試験導入を開始したと発表した。導入先は、三井化学と出光興産の共同出資会社であるプライムポリマーの姉崎工場(千葉県市原市)だ。

» 2022年04月19日 08時30分 公開
[齊藤由希MONOist]

 ヤマハ発動機は2022年4月18日、工場や物流拠点などの構内向け自動運転車「eve auto」の社外向けの試験導入を開始したと発表した。導入先は、三井化学と出光興産の共同出資会社であるプライムポリマーの姉崎工場(千葉県市原市)だ。

 これまで、ヤマハ発動機の複数の工場で試験運用を進めてきたが、プライムポリマーが社外では初の導入事例となる。プライムポリマーの姉崎工場は出光興産の千葉事業所内にあり、敷地内ではポリプロピレンの樹脂サンプルの搬送工程が1日に30〜40回発生する。eve autoの導入により、この工程を自動化する。

姉崎工場に導入されたeve auto[クリックで拡大] 出所:ヤマハ発動機

 eve autoは、電動ランドカーに、自動運転に必要なセンサーやオープンソースのOS「Autoware」を搭載した車両だ。eve auto本体だけでなく、工場などの構内での導入準備やアフターサービス、運行管理システムなどをオールインワンで提供する。

 ヤマハ発動機はティアフォーの共同出資会社eve autonomyを立ち上げ、eve autoの開発や販売、リース、サポート、保守メンテナンスなどを提供している。

 eve autoを含む低速自動運転の分野は、ヤマハ発動機が戦略事業領域に位置付ける新規事業の1つ。将来のコア事業に育てるため、経営資源を積極的に配分する。構内での自動運転技術を確立することにより、公道での低速自動運転に向けたノウハウを蓄積する。

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