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» 2022年02月15日 06時00分 公開

低速自動運転を含む新規事業で2024年に売り上げ300億円、ヤマハ発動機の新中計製造マネジメントニュース(1/2 ページ)

ヤマハ発動機は2022年2月10日、2022〜2024年の中期経営計画を発表した。

[齊藤由希,MONOist]

 ヤマハ発動機は2022年2月10日、2022〜2024年の中期経営計画を発表した。

 2024年度の売上高2.2兆円以上、中計期間3年間の平均営業利益率で9%以上を目指す。事業ポートフォリオは4つに分類し、二輪車事業やマリン事業といったコア事業の稼ぐ力を高めて、ロボティクス事業やSPV(電動アシスト自転車、電動車いす、E-bike)事業に投資し、コア事業に育てる。また、低速自動運転や農業の自動化などの新規事業も2030年までに売り上げに貢献できる事業となることを目指す。コア事業の営業利益率は3年間の平均で11%を、成長事業は年平均成長率で同19%を目標とする。

4つの事業ポートフォリオ[クリックで拡大] 出所:ヤマハ発動機

 財務面以外では、国内外10カ国での省エネ・再エネ設備の導入による企業活動でのCO2排出削減、商品の電動化など多様な動力源への対応による製品使用中のCO2排出削減を推進する。2022年から国内の事業所でCO2フリー電力の採用を開始するなど、スコープ1、2のCO2排出量については2024年までに2010年比44%削減を目指す。また、新設した環境ファンドを通じて、技術やビジネスモデルの探索も加速させる。

CO2排出削減に向けた取り組み[クリックで拡大] 出所:ヤマハ発動機

低速自動運転などが2024年にも売り上げに貢献

 新規事業は、従来の技術やノウハウに、外部パートナーとの共創を取り入れることにより、社会課題の解決につなげることをテーマとする。既に売り上げ規模を獲得する段階に進みつつあるのは、アセットマネジメントと低速自動運転だ。これらの事業は2024年に売上高300億円を目指す。医療・健康と農業自動化といった新規事業は、2030年に売り上げに貢献することを目指す。

 アセットマネジメント事業についてはインドとナイジェリアに現地企業との協業で新会社を設立し、自己資金で二輪車を購入できなかった層に対し、就労機会の創出を伴う二輪車ファイナンススキームを構築。生活水準の向上と安定した収入の実現に貢献する。

 低速自動運転事業は、モノの輸送の事業化と、人の輸送の事業性検証に取り組む。モノの輸送は、公道ではなく工場の敷地内などクローズドなエリアでの需要を見込む。公道よりも実験が進みやすく、公道での低速自動運転に向けた技術の蓄積にもなると見込む。

新規事業の狙い[クリックで拡大] 出所:ヤマハ発動機
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