4つ目の「選べる料金プラン」では、先述した5年総コスト2000万円の例のような月額で支払うサブスクリプション型だけでなく、減価償却を意識する顧客に向けて一括支払い型も用意している。5つ目の「柔軟なシステムスケーラビリティ」では、「選べる料金プラン」にあるようにインドアHUBやRU、アンテナなどオプション価格の設定が明確なので、PoC(概念実証)のレベルから本格導入の段階に進めやすくなっている。加えて、一般的な5Gシステムでは5Gコア側に置かれているUPF(User Plane Function)をユーザーの現場側に配置しているため、既存LANとの連携も容易になっている。
会見では、ローカル5Gオープンラボの北側にあるプラント設備に設置した2台の8K魚眼カメラの画像を遅延なく伝送するデモを披露した。高解像のカメラ画像データを用いることで、コックやバルブの開閉状態の確認だけでなく、アナログメーターのモニタリングなども行えるという。
これらの他にも、マイクロソフトの「HoloLens 2」を用いた遠隔指導や、ブレインズテクノロジーの異常検知ソリューション「Impulse」を用いたセル生産における行動解析AI(人工知能)への応用など、主に製造業での活用が期待できる検討中のソリューションのデモも紹介した。
増山氏は「われわれは、地場に根付く中堅中小企業のさらなる活躍の支援を主眼に置いて事業を展開している。それらの企業にローカル5Gを使ってもらうにはまずは大幅な低価格化が必要ということで、今回のギガらく5Gを発表した。これからは、一定程度導入のハードルが下がったローカル5Gを使って、さまざまなパートナーと連携しながらソリューションの開発に注力することで顧客のデジタル化に貢献していきたい」と述べている。
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