生産技術分野向けに3Dデータ活用を促進する3D CADソフトウェアCADニュース

フォトロンは、生産技術分野向けに、3Dデータ活用を促進する3D CADソフトウェア「SQ CAD」を発売した。3D CADのネイティブデータなど、30種類以上のデータをそのまま取り込める。

» 2022年02月28日 13時00分 公開
[MONOist]

 フォトロンは2022年2月17日、生産技術分野向けに、3Dデータ活用を促進する3D CADソフトウェア「SQ CAD」を発売した。標準で高性能データトランスレーター「3D InterOP」を搭載。主要な3D CADのネイティブデータとなるCATIA、NX、Creo、SOLIDWORKS、Inventorなど30種類以上のデータをそのまま取り込める。

「SQ CAD」操作画面 「SQ CAD」操作画面[クリックで拡大] 出所:フォトロン

 SQ CADは、ダイレクトモデリングタイプの3D CADで、CADソフトに慣れていない生産技術分野の作業者でも、短期間に操作を習得できる。既存の2D CADデータを基に3D形状を作成したり、外部から得た操作履歴情報のない3Dデータを自由に編集したりすることが可能だ。

 Webからダウンロードした既成部品の3D CADデータに含まれる材料や密度、メーカー名などの属性情報は、取り込むことで加筆や編集、出力が可能で、材料の密度を考慮した質量計測や部品表として活用できる。

 保存されている部品データは、ライブラリからの直接呼び出しに対応。よく使用する部品を登録することでオリジナルライブラリを作成できるため、既成部品を組み合わせた装置や治具の設計時に迅速に操作可能だ。

 立体形状を想像しながらの作図となるアイソメ図や断面図を迅速に出力し、3Dデータから最大6面図および4方向のアイソメ図の2D図面を作成できる。

左:2D図面作成時の方向選択画面、右:作成したアイソメ図 左:2D図面作成時の方向選択画面、右:作成したアイソメ図[クリックで拡大] 出所:フォトロン

 装置や治具などのモデリングの際に、部品を動かしながらリアルタイムで干渉の有無を確認できる。抜き勾配の確認にも使用でき、上限、下限の角度と基準面を選択すると、各面の勾配に応じて3色で表示する。

赤い点線で干渉部分を可視化 赤い点線で干渉部分を可視化[クリックで拡大] 出所:フォトロン

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