それでは、ラグランジュの未定乗数法を使って、平均コンプライアンスを最小化、つまり剛性を最大化するnとaを求めましょう。
ラグランジュ関数L(式4)は次式となります(式15)。
式5を計算しましょう(式16)。
第1項のL3-3nの微分は以下のようにします(式17)。
両辺を微分します(式18)。
2つの関数の商の微分公式は次式でした(式19)。
よって、式16は以下のようになります(式20)。
「こんな微分は学生のときにやって以来で、社会人になって初めてだ!」という方もおられると思いますが、少しお付き合いください。
式6を計算しましょう(式21)。
式20を式21で割り算します(式22)。
n=1/2となりました。式1は次のようになります(式23)。
あれ、どこかで見た式ですね。“平等強さのはり”と同じ結果となりました。平等強さのはりは、剛性最大のはりでもありました。こんなことは材料力学の講義では習いませんでした。筆者も本連載を書きはじめて知りました。
では、aを求めましょう。
式3に式23を代入します(式24)。
λを求めましょう。式21に式23、式24を代入します(式25)。
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