最高変換効率95%の常時インバーター給電方式UPS2機種を受注開始FAニュース

山洋電気は、定格出力容量が50kVA、100kVAの常時インバーター給電方式UPS「SANUPS A23D」2機種の受注を開始した。消費電力や発生熱量を低く抑えることで、ランニングコストの低減と省エネルギー化に貢献する。

» 2022年02月03日 11時00分 公開
[MONOist]

 山洋電気は2022年1月7日、最高変換効率95%の常時インバーター給電方式UPS(無停電電源装置)「SANUPS A23D」2機種(50kVA、100kVA)の受注を開始した。データセンター、通信機器、通信インフラ、製造ライン、研究施設などでの利用を想定する。価格はオープン。

キャプション 100kVAの「SANUPS A23D」 出所:山洋電気

 最高変換効率は、従来品「SANUPS A23C104」より2%高い、95%(出力容量100kVA、定格運転時)を達成。消費電力や発生熱量を低く抑えることで、ランニングコストとCO2排出量の削減に貢献する。

 負荷率が約60%以下なら、定格電圧の−30%までの入力電圧で対応できる。入力電源が不安定な状況でも、バッテリー運転への切換頻度を抑制でき、停電時のバッテリー運転時間を確保することでバッテリーの消耗と劣化を防ぎ、交換頻度を低減する。

 冷却ファンや電解コンデンサーなどは15年間、ヒューズやリレー類は10年間交換不要で、メンテナンスコストを低減する。タッチパネル式のカラー液晶の採用により、視認性と操作性が向上した。

 非常用発電機からの電力をスムーズに受け取る、ウォークイン機能を搭載。復電時にUPSの入力電流を徐々に上げることで急激な電力変化を抑制し、発電機の容量を抑えた経済的な非常用電源システムを構築できる。

 交流出力の定格電圧は200V、210V、220V、電圧精度は定格電圧±1%以内、交流入力電圧の変動範囲は200V±15%、210V±10%、220V−10〜+5%。50kVA型のサイズは600×700×1775mm、100kVA型のサイズは800×700×1950mmだ。

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