IIFES2022 特集
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» 2022年01月27日 07時00分 公開

日立の「際」をつなぐロボティクスラインデモ、JRオートメーションが初お目見えIIFES 2022

日立製作所は、「IIFES 2022」において、同社のロボット技術や制御技術、それらを組み合わせるロボティクスSI技術を示す「ロボティクスラインデモ」を披露した。

[朴尚洙,MONOist]

 日立製作所(以下、日立)は、産業用オートメーションと計測技術の展示会「IIFES 2022」(2022年1月26〜28日、東京ビッグサイト)において、同社のロボット技術や制御技術、それらを組み合わせるロボティクスSI技術を示す「ロボティクスラインデモ」を披露した。

日立のロボティクスラインデモ 日立のロボティクスラインデモ[クリックで拡大]
3Dビジョン認識を行う「TVS」組み立てを行う「Rotary Indexer」 3Dビジョン認識を行う「TVS」(左)と組み立てを行う「Rotary Indexer」(右)[クリックで拡大]

 ロボティクスラインデモは、MES(製造実行システム)の指示に従って、大小2種類の異なるボトルを組み立てて出荷するという内容になっている。最初の工程では、ケース内にバラ積みで入っている大小2種類のボトルを3Dビジョンで認識してピッキングして仕分ける。この3Dビジョンには、2021年4月に買収したKyoto Roboticsの3Dロボットビジョンセンサー「TVS」を用いている。

Kyoto Roboticsの「TVS」で認識してボトルのピッキングを行う様子[クリックで再生]

 ボトルの組み立て工程は、2019年に買収した米国JRオートメーションの組み立てプラットフォーム「Rotary Indexer」で行う。8角形形状のRotary Indexerは、コンパクトな設置面積の中にさまざまな組み立てプロセスを集積できることが特徴で、米国内では自動車部品、医療機器、小型精密機器などで採用されている。ロボティクスラインデモのRotary Indexerでは、ボトルの配置、注液、ボトルキャップの設置、キャップ締め、重量計測による検品、キャップへの印字、配送トレーへのパレタイズという7つの工程が行われている。なお、Rotary Indexerは今回が国内初披露となる。

「Rotary Indexer」によるボトル組み立ての様子[クリックで再生]

 キャップへの印字は、日立産機システムの産業用インクジェットプリンタ「Gravis UX2シリーズ」を用いている。毎秒33本というスピードでボトルキャップに印字できるため、Rotary Indexerにおける印字から、配送トレーへのパレタイズという流れを、ほぼ途中で止めずに済む。そして、ボトルがまとめられた配送トレーを搬送するのは、日立インダストリアルプロダクツのAGV(無人搬送車)「Racrew」である。

AGVの「Racrew」が搬送を担う AGVの「Racrew」が搬送を担う[クリックで拡大]

 ロボティクスラインデモにおける製造指示を行うMESは日立の「FactRiSM」を用いている。FactRiSMからの指示は、OPC-UA通信を介して産業用コントローラー「HXII」に伝えられ、HXIIとつながるプラグラマブルコントローラー「EHVシリーズ」で各機器を制御するという構成になっている。

「FactRiSM」によるロボティクスラインデモの管理画面 「FactRiSM」によるロボティクスラインデモの管理画面[クリックで拡大]

 日立のロボティクスSIとしては、今回のロボティクスラインデモを構成する各技術要素だけでなく、ロボティクスラインをサイバー空間で構築した上で、フィジカル空間における実ラインと同期する形で検証や運用の有効性を確認できるサイバーフィジカルシステムの技術も強みになる。「生産ラインのシステム設計とシステム提供、工場IoTソリューションという3つの観点で『際』をつないで、製造業の効率化を支援していく」(日立の説明員)という。

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