リニアガイドとボールねじをまとめて選定、NSKが全製品対象に支援ツールを強化FAニュース

日本精工(以下、NSK)は2021年12月24日、NSKの全ての直動製品を対象とし製品選定を簡単に行える「NSK直動製品選定ツール」を開発しWebサイトに公開したと発表した。

» 2021年12月27日 07時30分 公開
[MONOist]

 日本精工(以下、NSK)は2021年12月24日、NSKの全ての直動製品を対象とし製品選定を簡単に行える「NSK直動製品選定ツール」を開発しWebサイトに公開したと発表した。

photo 「NSK直動製品選定ツール」の画面イメージ[クリックで拡大]出所:NSK

 工作機械や半導体製造装置などを開発、設計するためには、機能や性能に合わせて仕様を決め、リニアガイドやボールねじなどを選定するが、これらの機械要素部品の仕様を決定するには経験が必要で熟練作業者が行うケースが多かった。また、同じ送り機構で使うリニアガイドとボールねじについて選定ソフトがバラバラで別々に選定を行う必要があった。

photo 従来のリニアガイドとボールねじ選定の課題と相互選定の利点[クリックで拡大]出所:NSK

 これらの課題を解決するためにNSKでは、リニアガイドとボールねじの一部製品を対象にまとめて選定できるツールの公開を2021年6月に開始。さらに2022年1月からは射出成型機やプレス機械用の高負荷駆動用ボールねじを対象製品に加え、全製品の選定を可能とする。日本語、英語、韓国語、中国語などグローバル対応も行い、利便性を高めている。NSKでは2018年から選定ツールの整備を進めてきたが「コロナ禍でここ2年は在宅で業務する人が増えた。選定にも熟練の経験が必要だったがそれを技術伝承するのも難しくなっており、これらを支援する必要性が高まっていた」(NSK)としている。

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