Materialiseは、3Dジオメトリモデリングカーネル「Parasolid」のライセンスを取得し、3D造形データ準備ソフトウェア「Magics」に統合する。これにより、CADとメッシュの両方のワークスペースで、造形データを準備可能になる。
Materialiseは2021年12月7日(現地時間)、Siemens Digital Industries Software(シーメンス)の3Dジオメトリモデリングカーネル「Parasolid」のライセンスを取得し、3D造形データ準備ソフトウェア「Magics」に統合すると発表した。CADとメッシュの両方のワークスペースで、造形データを準備可能になる。
今回の統合により、最新の「Magics 26」では、CADを使った設計最適化からメッシュベースのデータ作成までシームレスに移行できる。これにより、CADに慣れたデザイナーやエンジニアが、メッシュデータ作成前の確認と編集作業を簡単に行える。
Prasolidは、シーメンスのアプリケーションの統合開発ポートフォリオ「Xcelerator」のエコシステムの中核で、200以上のソフトウェアベンダーに採用されている。ユーザーは、350以上のPrasolidベースのアプリケーション間で、100%の3Dモデル互換性を持つことができる。
また、Parasolidの中核となるコンバージェントモデリングテクノロジーは、同じ環境下でメッシュデータと従来のCADジオメトリを共存させることができる。予定外の時間消費やエラーの原因となるデータ変換の必要性を排除し、効率的なオペレーションに対応する。
Magics 26は、2022年春にリリースされる。同年1月26~28日に東京ビッグサイトで開催される「TCT Japan」で展示予定だ。
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