造形の安定性を高めた、カーボンファイバー対応のFDM方式3Dプリンタを発表3Dプリンタニュース

APPLE TREEは、FDM方式3Dプリンタ「Creator3 Pro」の予約販売を開始した。各機能を強化し、幅広いノズル径や材質に対応したことで、カーボンファイバー、エンプラの造形でも高レベルの再現性と安定性を提供する。

» 2021年12月16日 13時00分 公開
[MONOist]

 APPLE TREEは2021年12月1日、FDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタの最新機種「Creator3 Pro」の予約販売を開始した。各機能を強化し、カーボンファイバーやエンプラの造形でも高レベルの再現性と安定性を提供する。製品発送は、2022年1月以降を予定している。

最新機種の「Creator3 Pro」 最新機種の「Creator3 Pro」[クリックで拡大] 出所:APPLE TREE

 Creator3 Proでは、レベリングセンサーを接触式の圧力センサーから非接触式の金属検知センサーに切り替えた。これにより、水平出しが簡単にできる。プラットフォームには、柔軟性のある鋼板を採用。造形物の取り外しが容易になったほか、専用ビルドシートによりモデルが定着しやすくなっている。

レベリングセンサー レベリングセンサー[クリックで拡大] 出所:APPLE TREE

 ヘッドセットと冷却システムをアップグレードし、前機種よりも印刷品質が向上している。ヘッドセットをノズル形状に変更したことで、樹脂をより押し出しやすくなった。2つの冷却ファンでモデルとラジエーターを冷却するため、安定した造型が可能だ。ラジエーターのサイズも大きくしており、冷却効果をより高めた。

ヘッドのアップグレード ヘッドのアップグレード[クリックで拡大] 出所:APPLE TREE

 幅広いノズル径や材質に対応しており、場面に合わせて使い分けができる。ステンレスノズルや超硬ノズルを利用することで、PA-CFなどのカーボン配合フィラメントでも安定した出力ができる。

 また、左右が独立して稼働する、独立式デュアルヘッドを搭載。同じ素材で色違いの印刷や、左右異なる素材での印刷にも対応する。他に、左右対称のモデルを同時印刷するミラー印刷、左右同じモデルを同時印刷するコピー印刷にも対応した。

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