先に述べた通り、使用するPC環境によって、LISAのインストールがうまくいかないことがあるため、ここではその対処方法を含めたLISAのインストール手順について補足説明します。
※注:LISAのインストールやExcelマクロの利用ついては全て自己責任で行ってください。これら作業や利用に伴うトラブルなど、万が一問題が発生した場合、筆者および当社は一切責任を持ちませんのでご注意ください。
ちなみに、筆者環境の話になりますが、2020年11月に購入したPCでは問題なくLISAをインストールできましたが、2021年9月に購入したノートPCでは失敗しました。同じような状況に陥ってしまった方は以下の手順を参考にしてみてください。
まずは、LISAのダウンロードです。以下のURLからLISAのWebサイトにアクセスし、「Download」をクリックして、インストーラーをダウンロードします(図10)。
「lisa800setup.exe」というファイル(原稿執筆時点のバージョン:LISA 8.0.0)がダウンロードされたら、ダブルクリックしてセットアップウィザードを起動します(図11)。
図12はインストールに失敗した画面です。「.Net Frameworkがない(Failed)」と表示されていますね。なお、ここで全て「OK」が表示されて[Next]ボタンが押せる方は図19の説明からご覧ください(といっても、後は画面通りに進めるだけですが)。
図12と同じようにインストールに失敗した場合、.Net Frameworkを有効にする必要があります。図13に示すように、[Windows]キーを押して[Windows システムツール]の[コントロールパネル]をクリックします。
そして、図14に示すコントロールパネルの[プログラム]をクリックします。
続いて、図15に示す[Windowsの機能の有効化または無効化]をクリックします。
すると「Windowsの機能」ダイアログが表示されるので、ここで「.NET Framework 3.5(.NET 2.0および3.0を含む)」のチェックを入れます(図16)。
[OK]ボタンを押すと画面が遷移し、ファイルダウンロードの必要性が問われます。ここで、[Windows Updateでファイルを自動ダウンロードする]を選択します(図17)。
図18のようにファイルダウンロードが実行されます。
ダウンロードが完了したら、念のためPCを再起動してください。そして、もう一度「lisa800setup.exe」をダブルクリックします。図19のような画面(全ての項目が[OK]になっている)が表示されたら問題解決です。
[Next]ボタンでセットアップウィザードを進め、図20のLicense Agreement画面で「I accept…….」にチェックを入れ、さらに[Next]ボタンを押します。
最終的に図21の画面が表示されたら、セットアップ(LISAのインストール)は完了です。
高橋 良一(たかはし りょういち)
RTデザインラボ 代表
1961年生まれ。技術士(機械部門)、計算力学技術者 上級アナリスト、米MIT Francis Bitter Magnet Laboratory 元研究員。
構造・熱流体系のCAE専門家と機械設計者の両面を持つエンジニア。約40年間、大手電機メーカーにて医用画像診断装置(MRI装置)の電磁振動・騒音の解析、測定、低減設計、二次電池製造ラインの静音化、液晶パネル製造装置の設計、CTスキャナー用X線発生管の設計、超音波溶接機の振動解析と疲労寿命予測、超電導磁石の電磁振動に対する疲労強度評価、メカトロニクス機器の数値シミュレーションの実用化などに従事。現在RTデザインラボにて、受託CAE解析、設計者解析の導入コンサルティングを手掛けている。⇒ RTデザインラボ
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