V22の注目機能としては、ブロック機能の進化が挙げられる。複数図形を1クリックでブロック化する機能(BLOCKIFY)がより使いやすくなり、ブロックの置換や外部参照手順も大幅に簡略化された。さらに「AutoCAD」のダイナミックブロックの類似機能であるパラメトリックブロックで可視性パラメータ機能などが強化されている。これらブロック機能の進化によって、作図の効率化や図面データの軽量化、標準化が図れるという。
さらに、「AutoCAD Mechanical」対応の強化として、BricsCAD Pro以上のエディションでは、AutoCAD Mechanicalのメカニカルオブジェクトの読み込み、編集が強化された。前バージョンの「V21」からAutoCAD Mechanical図面の読み込みに対応していたが、V22では編集機能を強化し、メカニカルオブジェクトの読み込みだけでなくオブジェクトの編集も可能にした。
BricsCAD BIMについては、V22でBIMデータ相互性や図面化機能が強化された他、配管モデル作成を実現した。
BricsCAD Mechanicalに関しては、V22でBOM(部品表)や板金の機能が進化した。BOM機能ではサムネイルの追加と項目のカスタマイズを可能にした。板金機能では1クリックでソリッドモデルをシェルでくり抜くと同時に、板金モデルに変換する機能を実装した。
その他、V22では点群においてバブルビュアーで作図およびモデリングが可能になった他、コリドー機能やLandXML(土木や測量業界におけるオープンなデータ交換フォーマット)の読み込みなど、土木設計機能が大幅に強化されたとしている。
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