藤田医科大学と川崎重工業は、藤田医科大学病院内で、サービスロボットの実証実験を開始した。実証実験では、物資搬送など、従来の病院業務をサービスロボットで代替する際の課題を抽出する。
藤田医科大学と川崎重工業は2021年10月18日、藤田医科大学病院内で実施するサービスロボットの実証実験について発表した。同月23日から実証実験を開始し、従来の病院業務をサービスロボットで代替する際の課題を抽出する。
実証実験は3段階で実施し、フェーズ1では自立走行機能を備える川崎重工業のサービスロボットを用いて、同一フロア内の物資を搬送する。また、人がエレベーターの操作を補助してロボットを別フロアへ移動させる(2021年10月末まで実施)。
フェーズ2では、自律走行機能とエレベーター連携機能を持つアーム付きロボットによる別フロア間搬送を検証(2022年1月頃実施)。フェーズ3では、多用途アーム付きロボットによる病院内作業と病院側システムとの連携を検証する(同年4月以降に実施)。
実証実験により、藤田医科大学病院のインフラ、ITシステムと川崎重工業のロボットを連携させて、病院内の安全な物資搬送に活用する。藤田医科大学病院への導入は2022年度を目指しており、将来的には院内での誘導や買物代行など活用の幅を順次拡大していく。
藤田医科大学は、政府が提唱するSociety5.0の具現化に向けて、スマートホスピタル構想を進めている。2021年8月には川崎重工業との間で、近未来モビリティ事業開発などに関わる業務委託契約を締結。共同研究ラボを設置するとともに、いち早く自動PCR検査ロボットの研究に取り組んできた。
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