ダイキン工業、京セラ、東北大学は、快適な目覚めの提供を目的に開発した「パフォーマンス向上起床システム」が、一般の目覚まし時計と比較して、起床時の脳の活動度と快適さに効果を確認できた。
ダイキン工業は2021年10月13日、快適な目覚めの提供を目指す「パフォーマンス向上起床システム」について、起床時の脳の活動度と快適さにおいて効果を確認したと発表した。京セラと共同開発したシステムで、今回、東北大学加齢医学研究所を加えた3者で、一般の目覚まし時計との比較実験を実施した。
同システムは、ダイキン工業の空気の渦輪(うずわ)制御技術と、京セラのLED照明「CERAPHIC」を組み合わせている。柔らかで優しいリズムの空気刺激と、自然光に近い光の点灯により、目覚めを促す。
渦輪制御技術では、渦輪と呼ばれる環状の空気をサーモセンサーで検出した顔に対して一定のリズムで当てることで、頬を優しくなでられる感触を生み出す。照明器具のCERAPHICは、紫色LEDとRGB蛍光体調合技術により、自然光に近く、生体に優しい光を生み出す。
東北大学の学生を対象にした比較実験では、脳血流量、認知機能テストの客観指標検査を実施。いずれも統計的に有意な差があった。また、快適さなどを回答する主観評価アンケートでは、快適さ、起こし方の好ましさなどで、統計的に有意な差を確認した。
ダイキン工業と京セラは、2020年9月より、起床直後から脳が活性化して高いパフォーマンスを発揮できるシステム開発を進めてきた。今回の実験により、一般的な目覚まし時計よりも、同システムを利用して起床した時の方が効果的であることが示された。
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