超音波探傷検査用ドローンを開発、工場の天井クレーンの点検を支援:ドローン
テラドローンは、工場の天井クレーンの超音波探傷検査向けドローンの機構を開発した。人の代わりにドローンを利用することで、時間、コスト、安全性の問題を解消し、業務効率の向上に貢献する。
テラドローン(Terra Drone)は2021年9月15日、工場の天井クレーンの超音波探傷検査向けドローンの機構を開発したと発表した。
天井クレーンのイメージ 出所:テラドローン
国内の工場では、定期的な天井クレーンの点検が法律で定められている。工場数は全国で10万カ所も存在し、天井の点検は高所作業であることから、安全性や点検時の人的コストが課題となっている。
同社が開発した超音波探傷検査ドローンを使って、人の代わりに安全かつ迅速に天井クレーンを点検することで、時間、コスト、安全性の問題を解消する。本サービスを全国展開し、業界全体の業務効率の改善を見込む。
天井の超音波検査を行うドローン 出所:テラドローン
⇒その他の「ドローン」の記事はこちら
- 昇降式足場とウインチを組み合わせ、壁面を自在に動く作業ロボットを開発
光洋機械産業とアイ・ロボティクスは、昇降式足場と「3D壁面作業システム」を組み合わせたソリューションを開発した。壁面に吸着したドローンが移動して作業するため、建物改修工事などにおける作業員の墜落や転落事故を防ぐ。
- ソニーのドローン「Airpeak S1」が構成パーツを披露、ステレオカメラ5台搭載
ソニーグループは、「Japan Drone 2021」において、2021年9月発売予定の業務用ドローン「Airpeak S1」を披露した。国産ドローンとしてハードウェアを独自開発しており、高い運動性能や耐風性能、高度な制御システムに加え、小さな機体サイズにフルサイズミラーレス一眼カメラ「α」が搭載可能であり、プロ映像制作向けに展開する方針だ。
- “CTスキャン”も可能な森林計測サービス、ヤマ発が産業用無人ヘリで実現
ヤマハ発動機は、「Japan Drone 2021」において、産業用無人ヘリコプターとLiDARの組み合わせで実現した「森林計測サービス」を披露した。最大1日100haという広域にわたって森林の立木の1本ずつを高精度に識別できる、従来の航空計測や電動ドローンでは難しい「森林の見える化」が可能な点が最大の特徴だ。
- ドローン用緊急パラシュートを日本化薬が開発、空飛ぶクルマにも技術展開
日本化薬は、「Japan Drone 2021」において、ドローンが故障した際の落下速度を低減するドローン用緊急パラシュートシステム「PARASAFE」を披露。さらに、空飛ぶクルマ用となる「T2コンセプト」も公開した。
- ヤマ発がドローン向けシリーズハイブリッドを開発、最長4時間の連続飛行が可能
ヤマハ発動機は、「Japan Drone 2021」において、マルチコプタータイプのドローン向けに開発しているシリーズハイブリッドシステムの試作モデルを披露した。2022年に同システムを搭載するドローンの実証実験をパートナー企業と共同で進めた後、2023〜2024年をめどにシステムサプライヤーとしての事業化を目指している。
- “安全安心”な国産ドローンが1年弱で完成、産業用小型市場を開拓へ
NEDOが2020年度から進めてきた事業「安全安心なドローン基盤技術開発」の成果について説明。同事業は、災害調査やインフラ点検における政府や公共部門のニーズに対応する、安全性や信頼性を確保した標準ドローンを設計・開発する内容で、コロナ禍の中1年弱で新たなドローンの開発にこぎつけた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.