ウェザーニューズは、製造業や小売業向けに、商品の需要予測やデータ分析を支援するための気象データセットを発売した。天気や気温など、商品の売れ行きに影響がある気象要素のデータを提供する。
ウェザーニューズは2021年8月30日、製造業や小売業向けに、商品の需要予測やデータ分析を支援するための気象データセットを発売した。同社の「WxTech(ウェザーテック)」サービスのデータラインアップに追加し、天気や気温など、商品の売れ行きに影響がある気象要素のデータを提供する。
WxTechは、気象データを活用して企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するサービスだ。新たに追加した製造業・小売向け気象データセットは、天気、気温、降水量、風向、風速、気圧、湿度に関して、1時間や1日ごとの気象予測や過去の気象予測、2018年以降の実況解析のデータを1kmメッシュの高解像度で提供する。
ユーザーはクラウド上の気象データをAPIなどで取得し、商品の需要予測や来店客予測などの既存システムと連携させることができる。例えば発注時に、72時間後や10日後までの気象予測データを活用できれば、気象による売れ行きの変化を加味した商品発注が可能になる。また、過去の気象予測と気象予測、実況解析の3種のデータを組み合わせることで、AI(人工知能)などを用いた需要予測や来店客予測の精度向上が期待できる。
現在、同年12月までの期間限定で、6カ月分の実況解析のデータをトライアルとして無償提供している。さらに今後、体感や花粉予報など小売業にニーズのある気象データを追加していく予定だ。
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