IIoT向けリモートI/Oデータ取得モジュールに採用された統合開発ツール組み込み採用事例

IARシステムズの統合開発ツール「IAR Embedded Workbench」が、アドバンテックの産業用IoT向けリモートI/Oデータ取得モジュール「ADAM-6300」の開発に採用された。

» 2021年09月03日 08時00分 公開
[MONOist]

 IARシステムズは2021年8月26日、同社の統合開発ツール「IAR Embedded Workbench」が、アドバンテックの産業用IoT(IIoT)向けリモートI/Oデータ取得モジュール「ADAM-6300」の開発に採用されたと発表した。

キャプション 「IAR Embedded Workbench」を採用した「ADAM-6300」 出典:IARシステムズ

 ADAM-6300は外部ゲートウェイを介することなく、SCADA、データベース、パブリッククラウドサービスに直接接続できるイーサネットI/Oモジュール。データ交換のための標準規格「OPC UA」に対応し、ハードウェアセキュリティ保護機能を内蔵する。水処理や機器管理、生産工程の監視などに適しており、インテリジェントネットワークノードとして、業務効率の向上とDXの促進を支援する。

 IAR Embedded Workbenchは、多くのMCUに対応し、高いコード最適化機能とコンパイラ性能を持つ完全統合型の開発ツールチェーン。コンパクトなコードを生成してMCUのメモリ容量を最大限に生かし、ハードウェアのコストを抑えるほか、プログラムの実行性能を向上しつつ、消費電力を削減する。4つの実行シーケンスを同時にコンパイル可能で、例えば1時間15分ほどかかるコンパイルも15分で完了することから、ADAM-6300の迅速な開発にも貢献した。

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