エッジ向けマイコンを発表、最大1GHzの速度で動作組み込み開発ニュース

日本テキサス・インスツルメンツは、エッジでのリアルタイム制御やネットワーキング、分析用途向けのマイクロコントローラー「Sitara AM2x」シリーズを発表した。第1弾として、「AM243x」ファミリーの量産前提供を開始している。

» 2021年07月29日 08時00分 公開
[MONOist]

 日本テキサス・インスツルメンツは2021年7月11日、エッジでのリアルタイム制御やネットワーキング、分析用途向けのマイクロコントローラー「Sitara AM2x」シリーズを発表した。第1弾として「AM243x」ファミリーの量産前提供を同社Webサイトで開始しており、1000個発注時の参考単価は6.05ドル(約662円)となっている。

 Sitara AM2xシリーズには、最大1GHzの速度で動作する、シングルおよびマルチコアデバイス、専用ペリフェラルとアクセラレーターが含まれる。ツールやソフトウェアが評価プロセス、設計全体を容易にし、コストを低減するため、高性能処理能力を実装しやすくなる。

キャプション 「Sitara AM2x」シリーズの製品イメージ(クリックで拡大) 出典:日本テキサス・インスツルメンツ

 AM243xは、最大800MHzで動作する「Arm Cortex-R5F」コアを最大4個備える。また、センシングやアクチュエーションのペリフェラルを搭載。FA向けに低遅延のリアルタイム処理と制御を提供するほか、通信アクセラレーターにより産業用ネットワーキングを簡素化できる。

 さらに、オンチップのセキュリティ機能で最新の暗号化要件をサポートしており、機能安全メカニズムや診断機能も内蔵する。産業用に設計する際、「IEC 61508」規格の安全整合レベル(SIL)3への準拠が可能になる。

 「AM2431」「AM2432」「AM2434」のパッケージサイズは、17×17mmもしくは11×11mmとなっている。同社では、開発向けに「Sitara AM243x LaunchPad 開発キット」も89ドル(約9750円)で提供している。

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