シーメンス、自動車試験機向け制御盤製作で業務委託契約を締結:FAニュース
シーメンスは、自動車試験機向けの制御盤製作に関して、三明電子産業と業務委託契約を締結した。三明電子産業は今後、シーメンスの製品を活用し、制御盤の設計から品質保証までを一貫して担っていく。
シーメンスは2021年7月5日、自動車試験機(テストベンチ)向けの制御盤製作に関して、三明電子産業と業務委託契約を締結したと発表した。三明電子産業は今後、シーメンスの製品を活用し、制御盤の設計から品質保証までを一貫して担っていく。
三明電子産業は、シーメンスのパートナーである三明グループの子会社で、1970年代よりサーボ技術に取り組むなど、モーション制御技術を生かした各種制御装置を手掛けている。今回の業務提携により、シーメンスの高性能なオートメーションドライブ機器を用いて、自動車やタイヤ試験機向け制御盤の設計、製作、試運転、品質保証まで一貫して取り組んでいく。
シーメンスは、フレキシブルに適用が可能なモジュラー構造の高性能インバーター「Sinamics S120」、高速回転および高トルクのモーター「Simotics」シリーズ、効率的なエンジニアリングを支援する「Simatic PLC」、低圧機器「Sirius」シリーズなど、高性能なオートメーションドライブ製品を包括的に提供している。
両社は今後、試験機メーカーの要望にきめ細かく対応し、日本の自動車、タイヤ産業の研究開発の進展に寄与するとしている。
- 機械メーカーのグローバル展開を支援、米国産業用制御盤規格「UL508A」認証登録
IDECファクトリーソリューションズは、米国の産業用制御盤規格「UL 508A」の認証メーカーとして登録を完了した。登録により、制御盤に「UL 508A Listed」ラベルを貼付できるようになり、電気的要求事項への指摘リスクを大きく減らせる。
- そのサイズダウンは誰のため? オムロンが制御盤革新に向け952機種を刷新
オムロンは、FA機器を格納し設備をコントロールする「制御盤」の小型化やスペース確保、製作工数の削減を実現するため、共通の設計コンセプトに仕様を統一したFA機器20カテゴリー952形式を世界一斉発売する。個々の部品のスペックの追求のみでなく、制御盤全体での最適化を実現し、新たな付加価値創出を目指す。
- “制御盤”の国際規格に特化した業界初のイベントが開催
制御盤の設計・製造メーカーの三笠製作所は2015年10月13月に東京都内で「世界制御盤カンファレンス」を開催。ドイツ、イタリア、米国などの制御関連メーカーの技術者が来日し、100人以上の来場者を前に海外市場の動向やニーズなどについて語った。
- 制御盤製作の負担を軽減、オールインワンのシンプルPLCがもたらすもの
自動組み立て装置の設計製作などを行うエフ・アイ・ティは「日本ものづくりワールド 2020」(会期:2020年2月26〜28日/場所:幕張メッセ)内の「第24回 機械要素技術展(M-Tech)」に出展し、小規模装置の制御を簡単に実現する「smartPLC」を紹介した。
- スマート工場は“分断”が課題、カギは「データ取得」を前提としたツールの充実
工場のスマート化への取り組みは2020年も広がりを見せているが、成果を生み出せているところはまだまだ少ない状況だ。その中で、先行企業と停滞企業の“分断”が進んでいる。新型コロナウイルス感染症(COVID−19)対応なども含めて2021年もスマート工場化への取り組みは加速する見込みだが、この“分断”を解消するような動きが広がる見込みだ。
- スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
インダストリー4.0やスマートファクトリー化が注目されてから既に5年以上が経過しています。積極的な取り組みを進める製造業がさまざまな実績を残していっているのにかかわらず、取り組みの意欲がすっかり下がってしまった企業も多く存在し2極化が進んでいるように感じています。そこであらためてスマートファクトリーについての考え方を整理し、分かりやすく紹介する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.